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「ピアノ教室は行かせる」熱があっても娘を休ませない夫→行きたいのはあんたでしょ?夫の思惑を暴露!

ある日、夫が私に何の相談もなく、娘のピアノ教室を契約してきました。夫は娘の希望だと言うのですが、娘は体を動かすことが好きで、すでに水泳教室とダンス教室にも通っています。

私もフルタイムで働いているので、送り迎えの負担が今以上に増えるのは正直厳しいのですが、ピアノは夫が送り迎えをしてくれると言うので……。

 

今の習い事に加えピアノも始めて、娘がスケジュール的につらくならないのか少しの間、様子を見てみることにしました。

 

ピアノを教えてくれるのは、物腰がやわらかく上品な雰囲気の若い女性。やさしくレッスンしてくれる良い先生でしたが、娘はあっという間にピアノへの興味を失いました。

 

家で練習できるようにと買った電子ピアノには触りもせず、家では今どきの音楽をかけてダンスの練習ばかり。そんな娘の姿を見ても夫は、自分がやりたいと言ったことを簡単に辞めさせては忍耐力がつかない、将来わがままになると言って、ピアノ教室の退会を許しません。

 

泣いて嫌がる娘を無理やり連れて行く夫。子どもにそこまでして嫌なことをさせるのはどうかと……。私には、夫がピアノ教室にこだわりすぎているように思えます。

 

「女の子が生まれたらピアノを習わせたいと思っていたんだ」
と夫は言いますが、私は子どもの得意不得意を考えて、好きなことや興味のあることを伸ばすほうがいいと思っていて……。

 

 

ピアノ教室を絶対に休ませたくない夫

夫は、家でも嫌がる娘を強引にピアノの前に座らせて練習させるのですが、それがあまりにも厳しく、怖いのです。この前も、「弾けるようになるまでやめるな」と言って、3時間も練習させっぱなしでした。

 

これでは、娘も嫌になるはずです。私が夫に怒鳴られる娘をかばったり、夫の教え方に意見したりすると夫は、「俺がやっていることに口出しするな」と怒ります。

 

私は、どうにかして娘を夫とピアノから解放してあげたいのですが、何を言っても夫は聞く耳を持ってくれません。

 

あるレッスンの日、娘が体調を崩して発熱しました。私は娘を連れて病院へ行ったのですが、とても混んでいて、なかなか診察までたどり着きません。体調的にも、時間的にも、この日のレッスンは難しいので、ピアノ教室に休みの連絡をしなければと考えていると、夫から連絡が入りました。

 

なんと夫は、レッスンに間に合わなくなるから帰ってこいと言うのです。「どうせただの風邪だ。すぐ治る。大したことない」などと言われ、私はあ然としました。

 

「ピアノ教室は行かせる」
「微熱ぐらいで甘えさせるな」

まだ診察も受けていないのに、娘の心配をせずピアノ教室の心配ばかりする夫。父親としてあり得ない発言に、さすがに私もブチギレました。

 

「教室に行きたいのはあんたでしょ?」
実は、なぜここまで夫がピアノ教室にこだわるのか、私は知っています。

 

「え?」
夫は少し慌てましたが、休めば娘が周りに後れを取るなどと言って、あくまで娘のためだと言い訳。しかし、娘のためではないことも、ピアノ教室に行かせたい本当の理由もわかっているのです。

 

 

夫がピアノ教室に執着する理由

この日、私はピアノの先生を交えて夫と3人で話し合いをする予定でした。夫には黙っていましたが、実は先日、私は先生から夫についての相談を受けたのです。

 

先生は、とても言いにくそうに、夫に迷惑していると話してくれました。夫から毎日のようにメッセージが届き、執拗に食事に誘われていたそうなのです……。

 

私が先生から相談された話を追求し、娘を自分の欲のために利用しないでほしいと伝えると、「保護者として必要な連絡を取り合っていただけで……」と苦しい言い訳をする夫。しかし、私はすでに離婚を決意していたので、夫の言葉を遮って、離婚を言い渡しました。

 

病院での診察が終わり、私はそのまま娘を連れて実家に帰りました。夫は離婚したくないようで、何とか私をつなぎとめようとしてきます。私がピアノの先生にだまされているとまで言い出しました。実際は、しつこく誘っていたのは自分ではなく先生だったと……。

 

夫が先生に送った気持ちの悪いメッセージも、何十件も入れられていた留守電も、私はすべてチェック済み。すべてを知った上で、離婚を通告しています。それに、私が怒っているのは、夫の下心に対してではなく、それに娘を利用したことに対して怒っているのです。

 

重ね重ね言い訳をされると、薄れていた夫への愛情がますます薄れていきます。食事に行ったのは、娘にピアノを教えてくれたお礼をしただけだとか、夫はまだ言い訳をしてきますが、食事の誘いを断ると、レッスンの評判を落とすぞと脅していたメッセージも、しっかり先生がスクショしていました。

 

もうあきれて、何も言い返す気になりません……。

 

 

パパ気持ち悪い!会いたくない!

すでに義父母にも事情は報告済みだと伝えると、慌て始めました夫でしたが、もう娘も「パパ気持ち悪い! 会いたくない!」と言っています。子どもでも、夫が先生に送る視線がおかしなことに気が付くのです。ピアノ教室に行きたがらなかったのも、そのせい。夫がしていたことは、ある意味、不倫よりも気持ちの悪いものでした。

 

娘からの「気持ち悪い」「会いたくない」という言葉で、さすがに諦めたのか、言い訳をやめて、しぶしぶ離婚を受け入れた夫。そうして、私たちの離婚は成立。私は娘と一時的に実家に戻り、今は新生活のためにお金を貯めています。

 

父親に傷つけられた娘のケアを第一に、準備が整ったら実家を出て、2人で楽しく生きていこうと思います。

 

◇ ◇ ◇

 

いっときの欲に負けて、娘を傷つけ、家族を失った夫。先生に一方的に気持ちを押し付けていた自分本位な行為も見逃せませんが、そのために娘を利用していたことが本当に許せませんね。子どもは親の感情や変化に、親が思っている以上に敏感なのかもしれません。子どものためにも、誠実でありたいですね。

 

 

【取材時期:2025年3月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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