入学準備の品を人からもらおうとするママ友…
私は3歳、6歳、9歳の3姉妹を育てるママです。あるとき、7年ほど前にベビーサークルで知り合った、6歳と11歳の姉妹を育てるママ友から連絡がありました。そのママ友とはよく親子でお出かけに行ったり、お互いの家に遊びに行ったりするほど仲が良く、子育ての相談もするほどでした。送られてきた内容は「子どものお下がりの服をもらってくれない?」というもの。私は「ありがとう! 助かるよ」と返事をし、次の週末にわが家へ遊びに来てもらうことに。
数カ月ぶりの再会だったので、会話がはずみました。子どもたちもうれしそうに一緒に遊び始めます。一方私はお下がりの洋服をもらい、お茶を飲みながらお互いの6歳の娘たちが今年度入学する小学校の話になりました。
「入学準備進めてる?」と聞かれ、私が「ぼちぼちかな?」と答えると「それがうちまだ全然でさ」とママ友は困り顔。仕事も忙しく、なかなか準備が進まないそうなのです。私は「そっか。大変だね……。うちは絵の具も算数セットも受け取ったよ」と言うと、すかさず「それ見せて」と返ってきました。少し反応の速さに違和感を覚えましたが、私が新品の絵の具セットと算数セットを持ってくるとママ友はしばらく、「へ~」と言いながら眺めています。そして「ねえ、本当に悪いんだけど……お下がり服をあげた代わりにこれ譲ってもらうことできないかな?」と少しニヤつきながら言ったのです。「ん? どういうこと!? 無理だよ」と驚き答えましたが、ママ友はなぜか引き下がりません。すると、今度は同情をさそうような猫なで声で「絵の具セットはA文具店、算数セットはB商店に注文することになってるでしょ~? 全然行く時間がなくて」と言うのです。
たしかに、私たちの子どもが通う予定の小学校では、親が指定の店舗に学用品を受け取りに行くことになっています。忙しくて行く時間がないのはわかりますが、だからと言って人から譲ってもらおうとするなんて……と私はとてもモヤモヤした気分です。あまりにも非常識な要求に「これは娘がもう自分の物としてうれしそうにしてるから、あげられないよ」とキッパリと断りました。するとママ友は困り顔で「え~……本当に忙しくて、店が開いている平日に休みが取れないのよ~」と言ってきます。私も共働きしている中で、隙間時間を見つけては夫婦で協力して準備を進めている状況。しかし、両親が遠方にいて、夫も激務な彼女の事情を知っているだけに私は少しかわいそうになり、「これはあげられないけど、代わりに受け取って届けてあげるから、それでいい?」と提案しました。ママ友の表情は一変し「え~! ありがとう~!」とうれしそう。私が「始めからちょうだいじゃなくて、受け取りに行ってもらえない? ってお願いしてくれればよかったのに!」と言うと「それも悪い気がして~」とママ友はよくわからない配慮を見せたのでした。その後無事にママ友へ学用品を届けてあげることができ、娘たちは仲良く小学校へ通うようになりました。
ママ友は悪い人ではありませんが、あまり深く考えずに発言をしてしまう人です。私は始めから学用品の受け取りを頼んでくれたなら、こんな風にモヤモヤしませんでした。人との関わりでは、伝え方やお願いの仕方を考えなければ、相手を不快にさせてしまうと学んだ出来事でした。
著者:丘エリ/30代・自営業。3歳と6歳、9歳の元気な3姉妹を育てる母。夫婦共働きで家事シェアを進めるも、結局ワンオペになることもしばしば。推しのアイドルを日々の癒しとしている。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年2月)
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