実の妹が夫と不倫!?
突然、妹から「A男さん(夫)と今すぐ離婚して! 私、彼と真剣に付き合っていて、結婚するの!」とメッセージが。妹は東京で働いているはずですが、なぜ九州にいる夫とつながっているのか、私は疑問に思いました。
「いろいろ聞きたいんだけど、まず、九州にいるA男と、どうして会っているの?」と質問。妹によると、彼女は東京の企業に就職して早々に九州への転勤を言い渡され、そこで夫と親密な関係になったそう。
最近夫の様子がおかしいことから、「不倫しているかも」という疑いは持っていましたが、その相手が実の妹だとは思いませんでした。
一瞬動揺したものの、「起こってしまったことはしょうがない」と、意外と冷静に今後について考えた私。その後も妹は、「離婚して!」「同棲もしているから、お姉ちゃんの居場所なんてもうないよ!」と何度もしつこく連絡してきたため、キッパリと言ってやりました。
「離婚はしません」
私は「あなたには悪いけど、離婚はしません」とのメッセージを送信。
私は夫と結婚して約2年ほどで、離婚をするとしても共有財産はそこまでなく、慰謝料をもらえたとしてもたかが知れています。なので私は、離婚せずに生活費を払い続けてもらうという選択をしたのでした。
「そのほうが離婚するより得なのよ」と説明すると、妹は「信じられない! もう夫婦関係は終わっているのに、お金目的で離婚しないなんて最低!!」と激怒。それでも私は、「どちらが最低かよく考えなさい」とだけ言って連絡を区切りました。
それから2時間ほどして、今度は夫から「妹と結婚したいから離婚しろ」という熱いメッセージが届きました。私が離婚を拒否していることはすでに聞いているようで、「ふざけるなよ! 俺はもうお前のことなんて愛してないんだよ」とのこと。
続けて、「どうしたら俺と離婚してくれる?」と言うので、「私が離婚したくなるようにしてくれれば、いつでも離婚届にサインするわ。ゆっくり2人で考えてみてねー」と送り、やり取りを終わらせました。
2人から大金が!
それから1カ月が経ったころ、妹から「お姉ちゃん、今すぐ口座を確認して!」と連絡が届きました。私が確認すると、なんと500万円が振り込まれていたのです。「こんな大金、どうしたの?」と聞くと、「かき集めたのよ! これだけ慰謝料を払ったら、A男さんと離婚してくれるよね?」と返ってきました。
私は「わかった、離婚するね」と返信。それからちょうど1時間後、夫からも「口座を確認してみろ!」「これで文句ないだろ。今すぐ俺と離婚してくれ!」とメッセージが届き、確認すると1000万円が振り込まれていました。
2人からのお金に満足した私は、離婚することを決意。ただ、妹にはひとつ伝えたいことがありました。
妹の元彼がやってきて…
実は、妹からお金が振り込まれる前日、妹の元彼が実家を訪ねてきました。元彼は、「娘さんと結婚を前提に復縁したいんです」とのこと。なんでも彼は弁護士を目指していて、つい先日、司法試験に受かったそう。それをきっかけに、妹と遠距離が理由で別れたことを後悔し、「もう一度付き合って、結婚したい」と言うのです。
妹はA男に夢中のようですが、私は念の為、このことを伝えることに。すると妹は、「ちょっと待って! 私、A男くんとは別れて、元カレと復縁する!」と言い出したのです。
「平凡な会社員と高収入弁護士なら、弁護士と結婚するに決まってるでしょ!!」と、興奮する妹。ですが、すでに元カレには妹の現状を伝えており、彼は「お姉さんのパートナーを略奪するなんて。そんな子だとは思わなかった」とドン引きした様子。
そのことも伝えたのですが、妹は「私はまだ元彼のことを諦めないから! もうA男はどうでもいいから返すわ」と言ってきたので、「あんな男、返されても困るから」とだけ伝えて連絡を区切りました。
非常識な2人の末路は?
数時間後、夫からは「俺はなんのために1000万円も払ったんだよ! あいつ、元彼と復縁したいからって俺のことを捨てやがった!」と怒りの連絡が。
「残念。ひとりぼっちになったわね」と返すと、「お前の妹と結婚できないなら離婚する必要はないし、単身赴任が終わったらそっちに帰るから。だから1000万は返してくれるよな?」と言うので、私は「振り込まれたお金はもう私のものよ。離婚届も出すから。これ以上何か言いたいなら、弁護士をつけます」と言って、連絡先をブロックしたのでした。
母親によると、2人とも借金までして慰謝料を用意していたそう。両親も妹には呆れており、「社会常識を身につけなさい」と実家から追い出したとか。A男は、「親が病気のためお金を貸してほしい」と嘘をついて知人からお金を借りたようですが、本当の理由がバレ、「今すぐ返せ!」「お前とは縁を切る」と怒られ、大変なことになっているようです。
一方の私は、2人からもらった慰謝料で引越しをし、新しい地で平和な生活を送っています!
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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