妊娠前にバリバリ働いていたママたちにとって、出産後も働くか、専業主婦になるかは、大きな迷いどころだと思います。実際に出産後もフルタイムで働いていた経験とその後、専業主婦になった経験から、私が感じたそれぞれの大変さについてお伝えしようと思います。
「働く」大変さとは
出産後、子どもが生後2カ月のときにフルタイム勤務に復帰しました。やはり大変なことといえば、今まで主に自分のことだけをしっかりやっていればよかった状態から、出勤している間のミルクや着替えなど、子どものための準備が前もって必要になることです。
いったん出社してしまえば、仕事に集中できますが、それでも退社時間が近付くと、今までには感じなかった「早く帰らなければ」という焦りを感じます。帰ってからもまずは、子どもの面倒から。自分のことはすべて後回し。時間に追われます。
また、大変さとは違いますが、変化が著しい時間を一緒に過ごせないことによって見逃してしまうであろう成長の一瞬を見られないことは、一番のデメリットに感じていました。
「専業主婦」の大変さとは
専業主婦だと常に子どもと一緒に過ごせること可能です。しかし一方で、専業主婦は子どもと終始一緒のため、自分の時間がまったくといってよいほどとれません。片付けなどの作業をしていても、牛乳をこぼした、トイレに行きたいなど、自分の作業を止められることは日常茶飯事です。
会社であれば、自分の働く時間は一定確保され、周りが状況を把握して待ってくれたりしますが、子どもにそれを期待するのは不可能です。
「専業主婦」は孤独も感じる
また、よく言われることですが、「専業主婦だと社会から孤立している気がする」ということも感じました。今まで、大学を卒業してからずっと働いてきたということもあると思いますが、働いていないことによって、子どもとの会話だけで終わる日が続くと、このままでいいのだろうか……と思うこともしばしば。
また、子どもが大きくなって、自分から離れていったときに、年をとって働くこともままならない自分は何をすればいいのだろう? という不安にも襲われます。
子どもの成長に関する心配ごとや悩みなどは、状況によっていくらでも出てくるので、働いていても、専業主婦でも違いはないと思います。あくまで個人的な感想ですが、働いている際は、朝の用意、帰宅してからの子どもの世話など、作業的な大変さが前面に出るように思います。一方、専業主婦は、自分の時間が取れずリフレッシュできない、将来への漠然とした不安など、心理的な大変さがあるように思います。