【いぶきうどん】丸亀製麺でお馴染みの会社が運営
それがこちらの『いぶきうどん』。
以前から吉祥寺の高架下にあることは知っていたのですが、聞いたことがない名前だったため、個人経営のお店だと思っていました。
2024年には北千住駅構内にもオープン。調べてみると、あの丸亀製麺と同じトリドールホールディングスが運営しているようです。
現在は都内に4店舗のみで、今回は北千住店を訪問。便利な立地もあって、次々にお客さんが店内へ入っていました。
駅のうどん屋さんと聞くと立ち食いをイメージしますが、こちらはテーブル席もあるのでゆっくり食べられます。
うどんは360円~。入口の券売機で食券を買って、丸亀製麺と同様にカウンターで引き換えるシステムです。
『いぶきうどん』で特徴的なのは、なんといってもその出汁。
瀬戸内海にある“伊吹島”で収穫される「伊吹いりこ」を使用した、いりこ出汁の讃岐うどんが食べられるのです。
煮干しラーメンはよく聞きますが、うどん屋はめずらしいのではないでしょうか。
【実食】いりこのうまみに驚き!絶品うどん
今回は、かけうどん(400円 税込)を注文。カウンター横には自由に取れる、しょうが、ねぎ、天かす、いりこの佃煮(!)がありました。
卓上には、いりこが入った“いりこ酢”と“いりこ醤油”。まさに“いりこ”尽くしです。
店内には粉の入った袋が積み上げられていて、厨房とは逆側に大きな製麺機。うどんが製麺されている光景が見られました。
めちゃくちゃLIVE感のあるなか、いただきましょう。
スープからは、いりこの芳醇な香りがふわり。煮干しのようなクセのある苦みはなく、やさしくも奥深いコクが感じられます。
私は煮干しラーメンが少し苦手なのですが、これは後味がすっきりしていて、いくらでも飲めそうなおいしさです。
麺はやや太めでふんわりとしているものの、噛めばしっかりとコシがあり、もちもち感も絶妙。
つるんと喉越しがよく、出汁との絡みも抜群です。
いりこの佃煮をのせると、凝縮されたいりこのうまみが噛むたびにじわっと広がりました。
す、すごい……。コクがよりいっそう深まって、どんどんパワフルになっていきます。
“いりこ酢”はツンとした酸味ではなく、まるみがあるやさしい酸味。つゆに少しかけると、後味がぐっと軽やかになりました。
天ぷらも忘れずに
うどんと一緒に「とり天(290円 税込)」も注文。2個のお値段なのですが、店員さんが「小さかったので3個にしときますね」とうれしい心遣いをしてくれました。
さらに、券売機で好きな天ぷらを1個サービスしてくれる「当たり券」をゲット。本来であれば270円(税込)の「えび天」もいただきました。ラッキー!
うどんの上にのせることも、別皿でお願いすることもできるようです。
もちろん、うどんつゆに浸して食べるのもおいしかったのですが、私がハマったのはいりこ酢醤油をかけて食べること。
いりこ酢のまろやかな酸味と、いりこ醤油の甘みとコクが合わさり、うまみの層が加わります。
酢の酸味が脂っこさをリセットしつつ、醤油のコクが全体のバランスをととのえてくれますよ。
この組み合わせ、釜揚げや冷やしぶっかけと合わせても、きっとおいしいはず。
新しいうどん体験!
本格的ないりこ出汁の讃岐うどんが味わえる『いぶきうどん』。シンプルなかけうどんでも、出汁の深みやトッピングの楽しさで、最後まで飽きずに食べられました。
特に“いりこ酢”や“いりこ醤油”の味変が新鮮で、一杯のうどんでさまざまな表情を楽しめるのが魅力的。
ぜひ、お近くの店舗に行ってみてくださいね。
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