やってきたカメラマンは…?
カメラの機材を持ってやってきたのは、ベテランの風格を感じるコワモテの高齢男性カメラマンでした。1年生は3クラスあり、1組から撮影がスタートしたのですが、10分以上経過してもなかなかカメラマンのOKが出ないようでした。
「お母さん! もっと姿勢を良くして!」とカメラマンの声が響き、ピリッとした空気が走っていました。姿勢に厳しく、子どもたちはお疲れモード……。
親子そろって疲労困憊
息子のクラスである3組の順番が来たころには、もう子どもたちの集中力が切れてしまっていました。「まだ?」「早く帰りたい!」と言い出してしまう子どもまで……。
撮影場所に並ぶと、カメラマンの厳しいチェックが始まりました。「そこのお父さん、まっすぐカメラを見て!」「子どもたち静かにして!」とカメラマンの指示が飛び、その間も子どもたちの疲労が蓄積されていきました。
やっとのことで撮影が終わり無事帰宅できたのですが、後日配布された写真を見た私はびっくり。大人たちは緊張の面持ちで笑顔がなく、子どもたちもみんな疲れ顔……。あれだけこだわった割には、なかなかシュールな仕上がりの集合写真となっていました。
後から先生に聞いた話では、事情があっていつも頼んでいる写真スタジオではなく、臨時で来ていただいたカメラマンさんだったそうなのです。1年たった今となっては良い思い出ですが、今も集合写真を見るとあのコワモテカメラマンを思い出してしまいます。
著者:佐藤梅/30代女性。2017年生まれの男の子のママ。子育てに関する資格の勉強をしながら、在宅ワーカーとして働いている。趣味は、息子とピクニックに行くこと。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)