夫に車でのお迎えをお願い
その日は朝からどんよりとした天気でしたが、昼過ぎにはついに雨が降り始めました。雨脚はどんどん強まり、念のため娘に傘は持たせたものの、これほど激しい雨ではびしょ濡れになってしまうと心配になった私。
その日は夫の仕事が休みだったので、下校時に近くまで車で迎えに行ってもらうよう頼みました。
まさかの光景に目を疑う!
その後、なかなか帰宅しない娘と夫。車で迎えに行ったのに遅いと感じ、窓から様子をうかがっていると……。
なんと、こちらに向かって歩いている夫と娘の姿が! 私は急いで外に出て、娘のもとへ。娘いわく、夫から歩いて帰るよう言われたそう。
車で迎えに行ったにもかかわらず、どういうこと?と訳がわかりませんでした。夫は車を駐車場に置いたまま、娘の後ろを歩いて見守りながら帰ってきた様子……。
娘は傘をさしていたものの、案の定、雨が強すぎてびしょ濡れになっていました。帰宅し、寒がる娘をお風呂に入れていると、娘が「雨だから車で帰りたかったのに、パパが歩いて帰るって言ったの……」と教えてくれました。
周りの目が気になる夫
お風呂から上がると、歩いて車を取りに行った夫が帰ってきました。詳しい話を聞くと、学校から歩いて帰っている子どもが数人いたため、娘も歩いたほうが良いと思ったとのこと。
しかし、歩いて帰っていたのは高学年の子どもばかりだったそうです。雨の日は、低学年の子は保護者が迎えに来る家庭も多いので、そのまま車に乗せてほしかったなと思いました。
夫は人からどう見られるかを気にする性格なので、誰かに見られて、子どもを甘やかしていると思われるのが嫌だったようです。まさか自分の子どもに関することでも周りの目を気にするなんて……と衝撃を受けました。
娘は風邪をひきやすい体質のため、体調管理の面でもびしょ濡れにしたくなかったのです。案の定、娘は風邪をひいてしまいました。風邪をひいた娘を見て、夫も反省した様子。これからは、雨の日は無理して歩かせないように夫と約束したのでした。
夫を信頼して頼んだのに、まさかの結果にイラッとしてしまいました。とはいえ、事前に細かく指示しなかった私も良くなかったなと反省……。今後はもっとコミュニケーションを大切にしようと痛感した出来事でした。
著者:仁見あい/30代女性。2019年生まれの女の子と2021年生まれの男の子を育てるママ。映画が大好きで、子どもたちとおうち映画を楽しむのが至福の時間。
取材・文/奈月かおり
イラスト:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)