1歳半ごろの息子は魔の2歳児と言われる時期が近付き、自立心も芽生え始めてイヤイヤ期に入りかけていました。言葉も理解できるようになったこの時期から、私もしつけのことを考えるように。そんなときに、私が心がけていたことをお話しします。
「しかる」ということ
しつけで難しいなと感じたのは、「しかる」ということです。言うことを聞かない子どもにどうしてもイラ立つことがありますが、そこは感情的にならずに向き合いました。感情的に怒りをぶつけたとしても、子どもには何も伝わらないと思ったからです。
そんなときは一度子どもから離れ、心を落ち着かせてから息子と向き合うようにしました。また、短い言葉で端的になぜダメなのか理由を教えてから、すぐにギューッと抱きしめるのがわが家のしかり方です。
とにかくほめる!
1歳半ごろの息子は、いろいろなことを自分からやりたがるようになりました。そんなときこそ、しつけのチャンス! 危なくないことなら何でも自分でさせてみました。
うまくできたときは、オーバーなくらいにほめてあげるととてもうれしそうで、また自分から積極的にするようになりました。私がやってほしいと思って誘導してもやってくれないので、自分で興味を持ったことだけやらせるようにしていました。そのなかでやっていいこととダメなことなど、ルールを学んでいったように思います。
愛情たっぷり、たくさん抱きしめる!
わが家の息子は、ギューが大好き! 私は毎日何度も息子を抱きしめています。何かできたらギュー、できなくて泣いていてもギュー、もちろん注意をしたあともです。しつけというと、わざわざ何かをさせるというイメージでしたが、子育てをしているとそれだけではないと感じるようになりました。
生活のなかでのちょっとした場面で、息子は大人がしていることを見て学び、私は息子ができたことをほめる、危ないことはしかって教える。普段の生活のなかにしつけにつながることがいっぱいです。一番大切なのは、愛情をもって抱きしめること、子どもを認めることだと思います。今では息子も、ことあるごとに私をギューッと抱きしめてくれます。
そのほかにも子どもが1歳半の時期は、周りの子どもと発達の差が出始めたと感じた時期でもありました。自分の子どもにあったペースで、できないことはあまり気にせず、できたことをたくさんほめました。プラスの言葉をかけることで自分自身も気がラクで、楽しく子育てができているように思います。
著者:藤川智子
結婚前は小学校教員、現在は幼児への音楽教育を指導している音楽ママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。