人気和食料理人おすすめの京風おばんざいとは?
今回参考にしたのは、NHK『きょうの料理』で、和食料理人・笠原将弘さんが紹介した「もやしと油揚げの煮びたし」です。
1袋32円(税込)で買ったもやしを使って作ります。また、今回使用した分の食材費を計算したところ、約120円(2〜3人分)!
お財布に優しく、さらに丁寧な暮らしをしている気分にもなれる京都風のおばんざいレシピを、ぜひシェアさせてください。
笠原将弘さん「もやしと油揚げの煮びたし」のレシピ
材料(2〜3人分)
・もやし…1袋(200g)
・油揚げ…1枚
・煮干し…20g
・昆布…3g
【煮汁】
・水…2と1/2カップ(300ml)
・うす口しょうゆ…1/4カップ(50ml)
・みりん…1/4カップ(50ml)
作り方①煮干しの下処理をして油揚げを切る
煮干しの頭を取り、内臓を除きましょう。煮干しは、背中部分を軽く押すとパカッと割れるので、中にある黒い内臓を取り除いてください。
頭と内臓を一緒に煮出すと、えぐみや魚臭さなどの雑味が溶け出してしまうのだとか。このひと手間が、大事なようです。
油揚げは縦半分に切って細切りにしておきます。
作り方②煮汁を作る
鍋に【煮汁】の材料と、①で下処理をした煮干し、昆布、油揚げを入れて弱めの中火にかけ、煮立てましょう。
作り方③もやしを入れてひと煮立ちさせる
煮立ってきたら、強火にしてもやしを加えます。ひと煮立ちしたら、火を止めてください。
作り方④一度冷まして再度温める
一度冷まして、味を含ませましょう。味が馴染んだら再度温めて器に盛り、完成です。
【実食】旨みを堪能!出汁を丸ごと味わう煮びたしのお味は……?
できあがった煮びたしを早速口に運んでみると、煮干しの旨みと昆布の優しい風味が口いっぱいに広がります。
また、加熱時間が短い?と思っていましたが、この料理はもやしのシャキシャキ食感を残すのが正解。 もやしの歯ごたえと、出汁をたっぷりと含んだ油揚げのジュワッと感の相性が抜群なんです。
出汁を取るときって「濾す」作業が何気に億劫。しかしこのレシピは、昆布や煮干しをそのまま具材として食べられるのも楽ちんポイントでした。
煮干しや昆布を噛み締めるたびに「今、私、体に優しい食事をしている……」と思わずほくそ笑んでしまうような、五臓六腑にしみ渡る味わいもたまりませんよ。
これで、前夜に食べた大盛りカップ焼きそばの罪は帳消しです。ああ、よかったァ!
正直、見た目はかなり地味(失礼)なのですが、奥ゆかしさこそが和食の真髄なのだと、つい大層なことを思ってしまう一品でした。
初めて作ってから、3日も空けずにリピート。
食事前の空腹時にあれこれ作る心の余裕はないので、野菜をたっぷりとるためにも副菜はもっぱら作り置き派です。
いくつか作った中、この「もやしと油揚げの煮びたし」を入れた保存容器が真っ先に空っぽに。半分以上はつまみ食い(by私)でやられてしまい、実質作り置けていません。
煮びたしのちょい足しアレンジを試してみた!
今後もリピートし続けることを確信したので、飽きないように自分なりにアレンジしてみました。まずは、もやしと油揚げの煮びたしをカレー粉で和えてみましょう。
これ、とっても美味しくてお箸が止まらないかも。出汁×カレー×油揚げの組み合わせだからか、蕎麦屋のカレー南蛮蕎麦を彷彿とさせる味わいです。
よく馴染ませるためにも、カレー粉はもやしがアツアツのうちに混ぜることをおすすめします。
お次は、食器が変わっただけ……?というくらい変わり映えのしない写真ですが、器内の右下にご注目。
柚子胡椒を添えると、柚子の風味とほどよい辛みがプラスされて、お酒のお供にぴったりの一品に。
柚子胡椒の爽やかさが煮干しや昆布の風味とよく合い、この後本当に芋焼酎のソーダ割りを用意してしまいました。
他にも七味や粉山椒、ラー油など、さまざまなアレンジを手軽に楽しめそうですね。
あと一品に迷ったらもやしと油揚げの煮びたしをお試しあれ!
心と体にしみ入る煮びたしは、いつ食べてもホッとする味わい。ほんの少しだけ手間をかけることで味わえるとっておきの一品を、ぜひお試しくださいね。