節約には賛成ですが、私にだけ無理な節約を強いるのは違うと思います。
私もパートをしているのに、稼ぎの少ない私には新しいコートを買うことすら許されません。大切に着てきたコートを、先日義母に汚されてしまい、新調せざるを得なかったのですが、それでも文句を言われました。
夫は季節ごとに新しい服を買っているというのに、私はたった1枚のコートさえダメだなんて……。とても理不尽です。
モラハラ夫と嫁いびり義母
夫は、自分の親なのに義母が苦手で、何か言われても適当に返事をして、のらりくらりとかわします。どうしても義母に逆らう返事をしなければならないときは、私にバトンタッチ。同居の話になるといつもです。
前々から義母に同居を催促されているのですが、夫はあいまいな返事ばかり。それを義母は肯定的にとらえ、夫に同意されたと思っています。しかし、夫は同居するつもりなどまったくないので、後から私に断らせて、悪者扱いされるはめになるのです。
そのせいで、義母の嫁いびりはどんどんひどくなります。毎日のように呼び出され、送り迎えから買い出し、掃除や洗濯までさせられる上に、要領が悪いだとか、嫁選びに失敗しただとか嫌みを言われます。
もちろん、何度も夫に相談していますが聞き流され、目の前で私がいびられても夫は見て見ぬふり。助けを求めても無視されます。さらに、最近は以前よりもっと厳しい節約を強いられるようになり、本当に参っています。
生活費として3万円しか渡してもらえないようになったのです。通常、食費に3万円ほどかかる生活をしています。それでもなんとかやりくりしているのに、その中から光熱費や保険料など何もかも支払えだなんて……。
「食費は月1万!」
「同僚の奥さんだってできているぞ?」
スキルも工夫も足りないと批判され、どうしてもやりくりできないなら私のパート代で何とかしろと言われました。
「じゃあ、仕送りは無理だね」
これ以上、私だけが苦しい生活は耐えられない。そう思った私は、不要な出費を抑えることにしました。
「仕送り? 何のことだ?」
夫は、私が不要と判断したこの出費のことを何も知らないのです……。
じゃあ仕方ない!これも節約のため!
夫に言われた通り、生活費を3万円でやりくりし始めた私。まずは義母に連絡し、事情を話したのですが、義母ともめてしまい……。私は義母の連絡先をブロックすることになってしまいました。しかし、これも節約のため、仕方ないのです。
私は義母へ、仕送りをストップすると伝えました。今までは、私のパート代から仕送りをしていましたが、パート代から足りない生活費を出さなければいけないため、仕送りをやめざるを得ないのです。
義母はそれが受け入れられず、寝る間も惜しんでひっきりなしに連絡してくるので、私は義母の連絡先をブロックしてしまいました。その結果、夫のもとへ連絡がいくようになり……。
私がずっと仕送りしていたことを知った夫。義母は夫から了承を得たと言って私に仕送りを要求してきていました。私は、きっと夫があいまいに返事をしたせいだろうと思っていましたが、やはりそうでした。
夫は、なぜ勝手に仕送りしていたのだと怒りますが、義母への対応は完全に私任せで、相談しても「俺に言うな!」と話すら聞いてもらえませんでした。そのため、嫁いびりをエスカレートさせないためにも、私は仕送りをするしかなかったのです。
夫は家庭のお金が義母に流れていたと知り、「結婚を機に、母親の搾取から逃れられたと思っていたのに……」と。結婚すれば、自分は家を出ることができて、私にわがままの相手をさせられる。そう踏んで、結婚したという発言まで出てきました。
夫が私と結婚した本当の理由を聞かされ、あまりのひどさに絶句。さらに、「婚期を逃したおばさんと結婚してやったのだから、それくらいして当然だ」と言います。
「何なら、今すぐ離婚してやってもいいんだぞ」と脅してきたので、私はあっさり同意してやりました。自分で言っておいて、夫はすごく驚いていましたが……♪
面倒を押し付け私のSOSを無視した罰
夫との生活には、すでに嫌気がさしていました。それに私は、夫の不倫を知っていたのです。
飲んで帰りが遅い日は前から何度もありましたが、残業と言って帰宅時間が遅くなる日が最近、極端に多くなったのが気になっていました。私に節約しろと言う割に、貯金が増える様子はなく、減らされた生活費で浮いた分まで何かに使っているようで……。
パート代から何とか費用を捻出し、調査会社に依頼したところ、ビンゴ! 私に義母を押しつけて、自分は不倫にうつつを抜かして遊んでいたのです。しかも、ダブル不倫。夫の不倫相手は、会社の同僚の奥様でした。
夫は「ただの遊びだ。仕事上の付き合いの延長だ」などと言い訳するばかりで、私への謝罪もなければ反省する様子もありません。離婚届にもなかなかサインしてくれないため、弁護士立ち会いで話し合いをすることに決めました。
その後、無事に離婚が成立。不倫が会社にバレた夫は、金銭的にも精神的にもボロボロに。もちろん、私も慰謝料を請求させてもらいます。義母はこんな状況になっても、仕送りしろと夫を追いかけ回しているようです。
困った夫は、私に助けを求めてきました。経済的なモラハラをして罵倒して、嫁いびりを黙認して放置して、自分は散財して不倫。私のSOSは無視するくせに、自分が困ったら助けてくれとは……。ここぞとばかりに失望させてくれます。
私の人生には、また別の幸せが待っているはず。夫のことも義母のこともきれいさっぱり忘れて、今後は自分の幸せのために生きたいと思います。
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夫婦関係は平等でなければいけないはずで、どちらか一方だけが苦労を強いられることなどあってはいけません。夫婦円満の秘けつもそこにあるのではないでしょうか。向き合うべきだった妻を失い、会社での信頼も失った今、これまでの行ないを反省し、ずっと避けて、押し付けていた自分の母親としっかり向き合って、助け合って生きていければいいですね。
【取材時期:2025年3月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。