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「臨月でどうせ暇でしょ?」双子を強引に預ける義妹→無理した私は病院に…緊急事態で母が返信すると?

まもなく臨月を迎える私。遠方に住み、仕事も忙しい母に頼るわけにもいかず、夫に立ち会い出産をさせてあげたいので、里帰り出産は考えていません。

少し不安はありますが、近所に弟夫婦が住んでいるので心強いです。弟には2歳の双子の娘がいて、育児経験豊富な義妹が「困ったことがあったら何でも相談してね」と言ってくれているのですが……。

協力して育児をしていたはずの弟夫婦ですが、最近は義妹のワンオペ育児が続いているそう。双子育児は何かとお金がかかるため、弟は収入を増やすべく、以前より残業を増やして仕事を頑張っているのです。義妹は手伝ってほしい気持ちを抑え、「忙しいのはいいこと」と自分に言い聞かせているようでした。

 

そのためか最近、私を頼ってくることが増えた義妹。どうやら義妹は、臨月に入り、家にいる私を暇だと思っているようなのです……。

 

先日も突然わが家にやって来て「この子たちを預かって!」と言われました。私は子育ての経験がないので不安だと伝えたのですが、「出産前のいい予行練習になるよ!」と言って、ほとんど強引に預けられてしまったのです。

 

この薄情者!と私をののしる義妹

それからというもの、「急にパートのシフトが変わっちゃって」「私も家計を支えるために頑張らないと」「最近パートを増やしたから忙しくて」などと言って義妹から双子を預けられる日は、どんどん頻度を増していきました。「ちょっとお願い!」のひと言のみで、朝から晩まで1日中預かる日もあって……。双子が帰ったあと、私は疲れて寝込んでしまうこともありました。その影響もあってか、定期健診のときに医師から出産まで安静にするように注意されてしまったのです。

 

医師から「安静に」と言われた翌日、義妹から再び双子の預かりをお願いされました。事情を話しても、義妹に「そんなの大丈夫よ! それくらいのこともできなかったら母親になれないでしょ。甘ったれないで!」と言われ、私は言葉を失いました。

 

それでも安静にしたいと断ると、義妹は態度を豹変。「言い訳ばっかり! うちの子が嫌いなんでしょ! この薄情者!」と義妹にののしられ、「もう二度と助け合わないから!」と怒鳴られた私。そこまで言われては断りきれず、仕方なく引き受けると、義妹は再び態度を変え「やっぱりお義姉さんはやさしいね!」と笑顔を見せ、双子を私に預けてどこかへ出かけていきました。

 

しかし、無理して双子を預かったのが、やはりいけなかったようです。それから数日後、おなかに違和感を覚え寝込んでいると、タイミングよく母から連絡が。母は出産を間近に控えた私を心配して、しばらくわが家に泊まれるよう仕事の都合をつけてくれたのです。

 

わが家に来てくれた母に、私が一連の出来事を話すと、母はみるみる表情が険しくなっていきました。「臨月で安静を指示されている妊婦に、活発な2歳の子を無理に預けるなんて……」と失望した様子で、「まさかあの子がそんな非常識なことをするとは思わなかった」と、母は静かに肩を震わせて怒りをあらわに……。

 

臨月に無理をして私は病院へ

「お義姉さん、今日も子どもたちよろしくね~♡」
「臨月でどうせ暇でしょ?」

 

母が来た日の翌日、義妹から再び私へ双子の預かり要請の連絡が届きました。しかし私は今、双子を預かれる状態ではなく……。


「娘なら病院に運ばれました」
私に代わって義妹に返信したのは母でした。私は強いおなかの張りを感じ、ひどいめまいがして緊急搬送されていたのです。たまたま母が一緒にいてくれたため、救急車を呼んで、病院ですぐに診てもらうことができました。動けなくなったのが、ひとりで双子を預かっているときだったらと思うとゾッとします。

 

「え?」
驚く義妹をきつく叱る母。安静を告げられている臨月の妊婦に負担をかけ、母子ともに危険にさらしたと、母は義妹を厳しく責めました。「良かれと思って、これから育児が始まるお義姉さんのために……」と言い訳する義妹。しかし母は「出産経験のあるあなたなら、どんな影響を及ぼすかわかったはずでしょう?」と怒りが収まらない様子でした。

 

それに、母が激怒する理由はそれだけではありませんでした。驚いたことに、義妹は私に双子を預けるようになる少し前からパートを辞めていたのです。「パートを増やして忙しい」というのは真っ赤な嘘。そして、さらに衝撃的だったのは、私に双子を預けていた時間の使い道で……。

 

実は、私が義妹から双子を預けられているという話をしたあと、義妹が働くスーパーに買い物に行った母。その際にパートさん同士が義妹の噂話をしているのを聞いてしまったのです。「先月辞めた◯◯さん(義妹)がね、この前、店長と手を繋いで歩いてたのよ」「え? どっちも結婚してるわよね? 不倫ってこと?」「それでさ、先月のシフト表見たら、2人の休みの日がほとんど一緒だったのよ」などと話していたそう。

 

この噂は本当なのかと義妹に確かめる母。そして「もし、ただの噂なら誤解を解かないとあなたもあのスーパーに行きにくいわよね? 店長さんに直接確かめてもいいかしら? これ以上、嘘の噂が広がってご近所からも白い目で見られるようになっては困るものね?」と詰め寄りました。すると、そんな母の気迫に観念したのか、義妹は不倫を認めたのでした。

 

嘘がバレて、家族に捨てられた義妹

そして母は、弟にすべてを報告。義妹がパートをやめていたことも、私に無理やり双子を預けていたことも、不倫していたことも何も知らなかった弟は、ひどくショックを受けていました。

 

弟から離婚を告げられ「離婚されそうなの! お義姉さん許して! お義母さんと夫(弟)を説得して!」と私にすがってきた義妹。しかし、さすがに私も助ける気にはなれませんでした。今までは家計が苦しい、子どものためと言われ、強く断れませんでしたが、嘘をつかれて利用されていただけだった私。許せるわけがありません。

 

結局、義妹の願いもむなしく、弁護士を通して協議した結果、弟夫婦は離婚。親権も弟が持つことで合意に至りました。その後すぐに弟は転職し、双子を連れて実家へ戻り、今は両親と協力して、子育てを頑張っているそう。

 

私はというと出産も無事に済んで、夫と支え合いながら、育児と家事に邁進する毎日です。今回の件を通じて、理不尽なことにはっきりと「NO」と言う大切さを学びました。この子の良き手本となれる母親でありたいと思います。

 

◇ ◇ ◇

 

誰しも、ときには育児の大変さから逃げたいと思うことがあるでしょう。だからといって不倫に走るのは間違っています。困ったときやつらいときは、パートナーや家族を頼って、誠実な手段で困難を乗り越えられるようにしたいものですね。

 

【取材時期:2025年7月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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