おこづかい制にした結果…
月末が近づくと、当たり前のように「前借りしたい」「飲み会があった」と言い、増額を打診してくるのです。私は腹を立てつつ、半分諦めてお金を渡してしまっていました。小遣い制とは名ばかりで、ほとんど決まりは崩壊状態。
しかし、3歳の息子の保育園入園にともない、いよいよ家計に危機感を持った私たちは、再び話し合います。そこで、夫は小遣いUPを提案してきたのです。正当な理由があれば考えてもいいと伝えると、「決して無駄遣いはしていない。子どものために使ってる」と自信満々の夫。しかし振り返ってみると、最近は休日に夫と息子、私と娘で別れて行動することがあり、公園へ行くだけなのに夫は毎回コンビニに寄るのが楽しみだと言っていたのです。子どもには水筒を持たせ、おやつやおにぎりも準備しています。コンビニで買っている何かは、きっと夫が好きで購入しているもの。それを“子どものため”と言うことに私はモヤモヤ……。
「ジュースを欲しがる子どもに、ダメだなんてかわいそうで言えないだろ~? ママってケチだし、子どものためにお金使うの嫌がるよね。俺は子どものためにお金を使うやさしいパパだもんね~!」と悪気もなく、いかにも自分がいいパパであるかのように言うのです。「お小遣いは好きに使えばいいし、口出しするつもりもない! ただ、足りない理由が“子どものため”はおかしいと思う! このままじゃ、家計が回らなくて結局は子どもにとって絶対必要なときに使えなくなるんだよ!」と私が言うと、近くにいた3歳の息子が困った表情で、「パパ、ぼくジュースいらないよ! いつもジュース買ってくれるけど、ぼく買ってなんて言ってないもん!」と反論! すかさず「息子はジュースそんなに好きじゃないよ?」と私も付け加えます。
子どものためと言えばお小遣いUPが期待できると考えたようですが、息子には言い返され、息子の好物も知らなくてボロが出てしまう始末。「え、知らなかった……。ごめん……」と謝り、まだ私が怖い顔をしているのを見て、「お金のこと任せてるママのこと、ケチって言って悪かったよ……」としょんぼりしていました。
結局お小遣いの金額は現状維持で納得した夫でしたが、日ごろから話し合うことが大切だと感じました。家計を管理しているのは私ですが、相手の言い分にもしっかり耳を傾けて、夫婦で決めた家族旅行やマイホーム購入に向けた貯金の目標を叶えられるように、軌道修正していこうと思うきっかけになった出来事です。
著者:川中あいこ/40代・ライター。マイペースな3歳の息子と、おてんばな1歳の娘を育てるママ。夫は帰宅時間が遅く平日ほぼワンオペ。転勤族で、日本中のおいしい物が食べたいと思っている。老後はどこに住むか想像するのが好き。
作画:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年2月)
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