週1で遊ぶほど仲良しに
Aさんとはお互いの家を行き来したり、公園で合流したりと、週に1回は必ず遊ぶような関係に。
ある日、Aさんと一緒に保育園の園庭開放へ行くと、わが子と同じ学年の子を持つBさんと知り合いました。
3人とも家も近く、すぐに意気投合し、みんなで話をしている中で「今度うちで遊ぼう!」と約束をしました。
3人で楽しく遊ぶはずが…
それから3日後、AさんとBさんがわが家に遊びに来てくれました。Bさんの子どもと遊ぶのは初めてではありましたが、みんなすぐに仲良くなり、おままごとやおもちゃ遊びを楽しんでいる様子。
私はBさんとたわいもない会話をしながら、子どもたちを見守っていました。ふとAさんに目を向けると、どこか浮かない表情で、自分の子どもとだけ遊んでいます。
「体調でも悪いのかな?」と気になりましたが、その後はAさんの笑顔も見られ、楽しい雰囲気のまま昼食前に解散しました。
Aさんからのメッセージに驚愕!
その日の夜、「今日はありがとう」とAさんとBさんから個別にメッセージが届きました。しかし、Aさんからはもう一通、驚きの内容が……。
「Bさんが嫌いとかではないんですけど、私、3人組って苦手なんです。会話に入っていけないし、その場にいてはいけないような気持ちになってしまって……」。
私は「そっか……Aさんに気をつかわせちゃったかな」と少し反省しつつ、さらに続きを読むと「なので、今度は2人きりでお願いします。もしくは3人のときは、私が話しやすいように会話を振ってくれると助かります」と書いてあったのです。
「え、私がAさんの会話サポート係になるの?」と、つい心の中で思ってしまった私。とはいえ、Aさんとの関係は大切にしたいので「そうだよね。今日は3人で遊んで、嫌な気持ちにさせちゃったよね。ごめんね。また今度、楽しく話そうね!」と、当たり障りのない返信をしました。
最終的にはその後、Bさんの子どもが保育園に入園することになり、連絡は取っていますが、予定が合わずに疎遠になりました。
子どもたちもAさん親子と仲良しですが、私自身はAさんだけでなく、今後はいろいろな人とも交流を広げていきたいと考えています。Aさんとの関係は大切にしつつ、お互いに依存しすぎないよう、これからは適度な距離感を保ちながら付き合っていこうと思います。
著者:野中 まゆ/30代女性。2022年生まれの男女双子の母。13年保育士として勤務。出産を機に退職し、現在は保育士経験や自身の子育て体験をもとに、在宅で執筆業務をおこなっている。
イラスト:ななぎ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)