母はお赤飯でお祝い
私は小学5年生で初潮を迎えました。学校でトイレに行くと下着に経血が付いており、とてもびっくりしたことを覚えています。
家に帰って母に報告すると、母は「お祝いしなきゃ!」と張り切ってお赤飯を用意。楽しそうにお赤飯の支度をする母とは反対に、私はとても恥ずかしい気持ちになり、「お祝いはしないでいいから」と泣きながら言ったのを覚えています。
自分の体の変化に気持ちがついていかず、私はお祝いするよりも放っておいてほしかったのです。
不思議に思った兄は…
それでも母はお赤飯を用意し、なんでもない日に赤飯が出たことを不思議に思った兄は、「なんかのお祝い?」と聞いていました。母は私が初潮を迎えたからとは言わず、笑顔で「私が食べたかったからよ」と答えていました。
もし、母が兄にも初潮を知らせていたら、私は怒っていたと思います。兄に秘密にしてくれたことは、唯一の救いでした。
自分も娘を産み母親になった今は、子どもの成長をお祝いしたい気持ちは理解できるようになりました。また、初潮のお赤飯について調べてみると、「小豆の色には魔除けの意味があるから」「直接初潮の話をしにくい父親や祖父母に、子の成長を伝えるため」といった意味もあるよう。
自分の娘に初潮がきた際は、お赤飯がいいのか、それともほかの方法がいいのか、子ども自身に喜んでもらえる形でお祝いしたいです。
著者:神谷まりな/30代女性・夫と2018年生まれの娘との3人暮らし。歯科助手として3年勤務経験あり。自身の経験や趣味をもとに、歯科関連、アニメ・映画、生理に関する記事を執筆している。
イラスト:おみき
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)
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