子どもを無視する店員さん
2歳と4歳の娘たちは、買い物に行くのが大好きです。車の形のカートに乗ったり、食べたいお菓子を選んだりと、私と一緒にお店を回るのを楽しんでいます。自分で選んだお菓子を店員さんに渡し、レジを通して店員さんから受け取ると、「ありがとう!」とお礼を言うのがいつもの流れ。子どもたちがお礼を言うと、店員さんも「こちらこそありがとうね!」と笑顔で応えてくれることが多く、その場がパッと明るくなる瞬間に心が和むものです。
しかし、自宅の近所にあるお店のレジに立つ、60代くらいの女性店員は違っていました。その店員さんは、大人と子どもで接客態度が変わるのです。私だけで買い物をしているときは、談笑も交えるなどフランクな雰囲気で接客してくれます。ところが、子どもたちが一緒にいると愛想がまったくなくなるのです。子どもからお菓子を奪うように受け取り、サッとレジを通すと何も言わずに投げるようにして渡してきます。そして、子どもたちが「ありがとう!」と言っても完全に無視。どうしてそんなひどい態度なのか、子どもが苦手なのだろうか? と、私は子どもを連れて行くたびいつもモヤモヤしていました。
あるとき、母と子どもたちと一緒にそのお店に買い物に行った際、いつものようにレジで子どもの「ありがとう」という言葉を無視した店員さん。聞こえなかったのかと不安になった子どもたちが、再び大きな声で「ありがとう!」と言いました。しかしそれでも反応しないので、「うん、ちゃんと言えたから大丈夫だよ」と私が子どもたちをなだめていると、一緒にいた母が店員さんへ聞こえるように子どもたちに話し始めたのです。「ありがとうって言えて感心だねぇ! ありがとうって言われたら、ありがとうってちゃんと返事しないといけないよねぇ!」母が説く真っ当な教えを聞いていたわが子たちに加え、レジの後ろに並んでいたお客さんの子どもも「おばちゃんもありがとうって言わなきゃだよね~!」と参戦。その空気に押されたのか、無反応を通していた店員さんもようやく「あら、ありがとうねー」とぎこちない作り笑顔で応えたのでした。
何かをしてもらったら「ありがとう」と言うのは礼儀として当たり前のことですが、言われた側もそれに応えるのがマナーだと思います。相手の年齢や立場を問わず、感謝の言葉を伝え合うのは大切なことだと、これからも子どもたちに教え続けたいと思った出来事です。
著者:吉井マリー/40代・ライター。2歳と4歳の娘たちの子育てに奮闘中の母。人生おもしろおかしく生きることをモットーに、日々を送っている。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)
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