会社から直帰するよう命令し、自分はおなかで子どもを育てているのだからと家事もすべて夫に押し付け、感謝の言葉ひとつ言わず横柄な態度を取り続けたキリコさん。
さらに、不妊治療仲間だった友人にマタニティライフを「将来のため」と逐一報告し、キリコさんの配慮のなさのせいで疎遠となってしまいました。
その後無事に息子・大志くんを出産したキリコさん。
自宅での子育てが始まるとすぐに、闘病中だった義父が逝去。夫が自分と息子の世話をできないことに怒るキリコさん……その自己中発言に、りょうじさんは我慢の限界を迎え、離婚宣告。1年半後に離婚が成立しました。
そんなとき、息子・大志くんが心の支えになっていました。
「もう誰にも配慮されなくたって平気」
キリコさんは母親として強く生きていくことを誓います。
離婚後、3歳になった大志くんを連れて遊びに行った先で、元不妊治療仲間のあいこさんに再会して……!?
友人の世間話は配慮がない…
ばったり再会したキリコさんとあいこさん。あいこさんの息子・唯人くんは2歳で、おしゃべりが止まりません。
一方、キリコさんの息子は3歳ですが、発語がゆっくりの様子。
キリコさんはそれを気にしていたため、あいこさんの「息子のおしゃべりが止まらなくて大変!」という言葉を「発達の自慢ばかり!」と捉えて憤慨します。
そんなつもりではないあいこさんでしたが、「少しは考えて! 配慮しなさいよ!」と一方的になじられ、そそくさとその場を離れました。
キリコさんは気分が悪いまま帰宅して苛立ちます。
「私は配慮のない無神経なやつらに負けない」
そして、これからも「みんな私に配慮して!」と声を上げ続けることを誓いました。
妊娠後、疎遠になっていたあいこさんとの久しぶりの再会でしたが、関係を修復できず、お互いに距離がさらに開く結果となってしまいましたね。
あいこさんは、世間話のつもりで子どもの発語が活発なことに触れたようですが、キリコさんにとっては気にしていたことだったので、過剰に反応してしまったのかもしれません。違う言い方の配慮をしていれば、共感しあえることもあったかもしれませんね。
結局キリコさんは不妊治療中、妊娠中、そして産後と、どの立場になっても夫や友人、職場、そして世間にもずっと「自分への配慮」を強く要求し続けた結果、みんなが離れていってしまう結果となりました。世の中には様々な立場や考えの人がいますが、それぞれに対して「配慮の強要」ではなく「思いやりの心」を持って行動できるといいですね。
神谷もちさんの連載は、ブログでも更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。