いつもならとっくに帰宅しているはず…
現在高校2年生の娘が、小学2年生だった当時、私はシングルマザーで娘と2人暮らしをしていて、自宅から徒歩15分ほどの場所に実家がありました。私は看護師の正社員として勤務しており、夜勤もあるシフト制。
私が日勤のときは、娘は放課後、小学校に併設している児童会館へ行って私の仕事が終わるまで過ごします。そして私が夜勤のときは、娘は放課後に実家へ行き、翌日は実家から小学校へ通うというように、私と娘と実母の間で決めていました。
ある日、私の仕事が休みの日のこと。休みの日はいつもなら、娘は放課後まっすぐ自宅に帰ってくるのですが、その日はなかなか帰ってこなかったのです。いつも帰宅する時間から1時間近く経っても帰ってこないので小学校に連絡してみると、「いつも通りに下校しているはずです」とのこと。「児童会館に行ったのかな?」と思い、児童会館に電話をしてみましたが、「今日は来ていませんよ」と言われました。
私は自宅から小学校へのルートを何度も通ってみましたが、娘はいません。「まさか道に迷っている?」と、辺りを探したのですが娘は見当たらず……。「もう交番に行って相談しよう」と思った矢先、携帯が鳴りました。
それは実母からの着信で、「今日は家を空けてて今帰ってきたんだけど、帰ってきたら玄関に○○(娘)がいたのよ!」とのこと。
私が慌てて娘を迎えに行き事情を聞くと、娘は私が夜勤だと勘違いして実家の玄関前でずっと待っていたそうです。実家の庭にあったチョークでお絵描きをしていたので、そんなに時間が経っていたのも気付かなかったそう。
冷静に考えれば「夜勤と勘違いして実家にいるかも」と真っ先に思いつきそうですが、そのときの私は「娘がどこにもいない!」とパニックになってしまっていたため、実家にいるなど考えも及びませんでした。
当時、自宅には予定を記載したカレンダーなどは置いておらず、毎朝娘が登校する前に「今日はママ夜勤だから、帰りはばあばのお家ね」「今日は児童館にお迎えに行くからね」など、ただ声かけをするだけだったのも良くなかったなと反省しました。
朝はバタバタしているので、私が話しても娘の耳に入っていなかった可能性もあります。それからはカレンダーを置き、下校後の行き先を書いて、娘にも確認してもらうことで対策をしました。その結果、同じようなことは起きずに娘は無事に小学校卒業を迎えることができました。
著者:吉川 みきな/30代女性。平成20年生まれ、令和7年生まれの女の子と、平成30年生まれ、令和4年生まれの男の子の4児を育てている母。長女を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。
イラスト:あさうえさい
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)