順番待ちしていた団体客が文句を…
食事が終わるころには、少しお客さんも減り、店内は落ち着き出しました。片付けが間に合っていないテーブルがちらほらあるというような状況。そんな中、後から注文していたデザートを待っていた私たち。
すると、入り口付近から突然、大きな怒鳴り声が聞こえてきました。少し目をやると、順番待ちしていた70代くらいのおじいさんとおばあさんの団体客が何やら文句を……。
そして、ズカズカと私たちの席に近づいてきて「この2人で来てる客をさっさと帰らせたら、テーブルをくっつけて6人で座れるやろうが!!」と言われたのです。突然のことに本当に驚きました。
店内を見渡すと、片付いていないテーブルのいくつかは6人で座れる席ではなさそうで、確かに私たちの席が空けば、隣のテーブルとくっつけて6人で座れます。しかし、私たちは食事は終えているものの、デザートがまだ届いていないので帰るわけにも……。
店員さんがなんとかなだめようとしていますが、「こっちは大人6人だぞ! あんな子連れの2人なんて大した利益にもならないんだから、さっさと帰らせろ!」と怒鳴り続けていて、店内中の注目を集めていた団体客。
すると次の瞬間、息子が席を立ち、団体客の対応をしている店員さんのところに行き、「ぼくのケーキお持ち帰りできますか? そしたらぼく、あっちで待つよ! ねっママ?」と、順番待ちの入り口方向を指差し、提案したのです。
息子のまさかの神対応に、「えっ?」と店員さんが驚いていると、どこからともなく拍手が……。他の席のお客さんたちが、場を収めた息子を「いい子だな〜」などと賞賛して拍手してくれていました。
店員さんも「すぐに用意するね」と、息子に言ってケーキをお持ち帰り用に準備してくれて、私たちはお会計へ。その後すぐに、団体客はバツの悪そうな顔をしながら準備された席へと通されて行きました。
勇敢な息子の行動に感動して、親としてとても誇らしくも思いました。店員さんにもとても感謝していただき、お礼にと他のデザートもいただき、次回のサービス券もたくさん貰いました。
著者:田中 有紀/30代・女性・パート。男の子1人の母。
イラスト:きょこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
【Amazonギフト券プレゼント♡】みなさまの体験談を募集しています!
妊娠中や子育て中のエピソードを大募集!「ベビーカレンダー」のニュース記事として配信、公開いたします。体験談を掲載させていただいた方の中から、抽選で毎月5名様に1000円分のAmazonギフト券をプレゼント。何度でも応募可能ですので、奮ってご応募ください♪どうぞよろしくお願いします!