記事サムネイル画像

「ドレスは売った!お似合いよ♪」結婚式当日、渡されたボロボロのドレス。ありがと♡スタッフ顔面蒼白!だって

私は27歳の兼業主婦です。夫・ハヤテとは、私の姉が経営する古着ショップでの出会いがきっかけでした。古着が好きな私たちはすぐに意気投合し、穏やかで誠実な彼の人柄に惹かれて先日結婚したばかり!家族との関係も良好で、何よりも私を一番に思ってくれる彼に、私は心から安心できていました。

そして今日、結婚式当日。待ちに待ったセレモニーの日がやってきたのです。海が見えるチャペルで人気の式場。晴れ渡った青空とキラキラの海を前に、私は最高の気分で準備を始めていました。

 

突然の裏切り!ドレスが消えた!?

結婚式当日、私はお気に入りのドレスを着るため控室に向かいました。このドレスは、祖父母が「可愛い孫娘の結婚式にプレゼントにさせて!」とくれた高級ブランドドレス!私と祖父母にとってとても大切な1着なのです。

 

私たちの担当は、ミサキさんという同い年の女性スタッフで気さくで話しやすく、これまでの打ち合わせも順調だったはずでした。ところが、控室に入った瞬間、異変が起きました。ミサキさんの様子が明らかにおかしく、突然「いちゃついてるとこ見せつけられると腹が立つ!浮かれまくってる客ってうんざり!私に見せつけてマウント取ろうとかそういう感じ?」と暴言を吐くのです!まさかの豹変っぷりにあ然!続けて「新郎のハヤテさん?イケメンで私のタイプだったから告白してやったのに!あっさり振りやがって!!本当にイライラする!」と理不尽な発言が!さらに「あんたたちを担当するようにパパに言われて仕方なくやってるの!この式場のオーナーが私のパパなの!」と言うのです。

 

そして、最後に信じられない言葉を放ちました。

 

「あんた、ドレスにこだわってたよね?そんなこだわったドレス、誰が着せてやるもんですか!」と言いニヤつくミサキさん。すると「ドレスは売った!代わりのドレスはこれ!古着屋で出会った貧乏人カップルにはぴったりでしょ?……お似合いよ♪」と言いボロボロの古びたドレスを差し出したのです。そのドレス……どこかで見たことがある気が……!私は、ニッコリ笑って「ありがとう、気に入ったわ♪」と受け取りました。ミサキさんは面食らったような顔をして、「へ……?ありがとう?」と戸惑っていましたが、私はそのまま静かに控室を出ていきました。

 

まさかの運命に家族騒然!

そのタイミングで姉が現れ、「ちょっと、そのドレス……どこで手に入れたの?」と首を傾げました。そしてじっとドレスを見つめながら、「これ、どこかで見たことがある気がするのよね……」とつぶやいたのです。その言葉に私は「 私、何だか懐かしさを感じてて……」と呟きました。すると姉が 「もしかして…これって、おばあちゃんのじゃない?」と言うのです! それを聞いた私は、少し胸が高鳴りました。もしかして、これはただの偶然じゃないのかも……?

 

すると控室に祖父母が来て、ドレスを見るなり祖母が涙ぐみながら 「そのドレス……私の結婚式で着たやつ!」と声をあげました。 祖父も「間違いない!俺が選んだドレスだ!」と感慨深そうにうなずきます。 なんと、式場にたどり着いたボロドレスは、祖母がかつて祖父との結婚式で着た思い出のドレスだったのです。

 

私は祖父母の思い出が詰まったドレスで式を挙げる決意を固めました。姉は「だったら早速サイズ直しね!任せなさい!」と軽やかに針と糸を手に取り「もう運命でしかないね♪」と言いながら手早くサイズ直しをしてくれました。すると、家族が控室に集まりドレスの真相を聞いて一同驚愕。

 

祖母は目に涙を浮かべながら「まさかこのドレスが巡り巡って戻ってくるなんて」と感慨深げに語りました。祖父母の思いが詰まったこのドレスこそが、私にとって最高の1着だったのかもしれません。 

式場に響いた怒声!暴かれる真実

そのとき、怒りに震えるハヤテの父がミサキさんと式場のオーナーを連れ現れました。私に向かってガバッと頭を下げたオーナーは「娘がとんでもない事を……大変申し訳ありません!」と言いミサキさんにも謝罪を促します。するとミサキさんは「なんで謝らなきゃならないのよ!こんなバカップルに頭なんか下げたくないわ!」そう言ってオーナーの手を振りほどいたのです。

 

オーナーは「音信不通になったかと思ったら、突然帰って来て借金があると泣きつくから雇ってやったんだ!おまけに借金の肩代わりまでしてやったのに!」と激怒!しかしミサキさんは反省する様子もなく「パパが勝手にやった事でしょ!恩着せがましいこと言わないでくれるぅ~?」と言うのです!その態度に腹を立てた私の母が「甘ったれた口聞いてんじゃないよ!親が勝手にやった?じゃあ、あんたは勝手に育ったっての?いつまでも子どもみたいな駄々こねてるんじゃないよ!いい加減にしなさい!」と怒号が式場に響き渡り、空気が一変。

 

ミサキさんもさすがに言葉を詰まらせ、うつむいて黙り込んでしまいました。オーナーは「申し訳ございません、弁償はもちろんのこと、後ほどきちんと話し合いの場を設けさせていただきます。それで、あの、式はいかがいたしましょう?」と聞くので、そのまま結婚式をすることに。私は「大切な式を台無しにされそうになったけど、このドレスが巡ってきたことだけは、よかったのかも」と小さく呟きました。

 

その後、私たちは!

式は予定通り進行され、私は祖母のドレスでバージンロードを歩きました。家族やゲストの笑顔、そしてハヤテのまっすぐな視線が私を支えてくれました。

後日、オーナーがミサキさんを連れてうちに謝罪に来てくれて「罪を償いたいので、被害届を出してください。もちろん慰謝料もお支払いします」とあのミサキさんが口にしました。反省した姿を見た私は「大事なのは、許す心と学ぶ姿勢。間違いに気づいたなら、やり直せますよ」と言い許すことに決めました。

 

それからというもの、オーナーは式場を離れ、地方の小さなブライダル施設で一から出直す決意をしたようです。もちろんミサキさんも一緒に!

 

 

私はというと、新婚生活がスタート! ハヤテと大変だったけど良い思い出となった結婚式の話をしながら、毎日充実した日々を送っています!

 

◇ ◇ ◇

 

大切なのは「許す心」と「学ぶ姿勢」。理不尽な出来事に出会っても、そこでどう向き合うかが自分の価値を決めるのかもしれません。怒りや悔しさを乗り越えてこそ見える景色があります。何があっても、自分らしく前を向いて歩いていきたいですね。

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
  • \ この記事にいいね!しよう /
    0 クリップ
    現在ログインしていません。ログインしますか?
    シェアする

    • コメントがありません

    この記事の著者
    著者プロファイル

    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

    読者からの体験談をお届けします。

    同じ著者の連載

    新着記事が配信されたら、メールやプッシュ通知でお知らせ!
    24 クリップ
  • 気になる記事をまとめ読み

    人気連載

    新着連載

    連載完結

    もっと見る

    注目記事を探す

    人気記事ランキング

    アクセスランキング
    コメントランキング

    お得な無料キャンペーン

    エンタメの新着記事

  • PICKUP

    他のテーマの
    記事を読む