妊娠中に家事を手伝わない夫
待望の第1子妊娠中のことです。私はつわりがありながらも、仕事や家事に忙しくしていました。一方夫はというと、今までの生活と何ら変わらず、家事を手伝うわけでもありません。夫の仕事が忙しいこともあり、妊娠前から家事のほとんどは私の担当。妊娠がわかったあとも変わらず、家のことは私がしていました。
子どもが生まれたら育児は2人でするのだから、夫にも少しは自覚してほしいと思い、「つわりでしんどいときもあるから、もう少し家事を手伝ってほしい」とお願いしたこともありました。しかし、夫は「わかった、わかった~」と生返事。お願いした直後はしてくれるものの、仕事が忙しいからかだんだん手伝わなくなり、結局私が家事をするという流れを繰り返していました。「今からこんな様子なら、子どもが生まれてからも、結局私だけで子育てしなくてはいけないのかな……」と不安が募るばかり。
臨月を迎えたころ、弟夫婦が私の出産を応援するためにプレゼントを渡したいと、わが家に来ることに。2歳年下の弟は私よりも早くに結婚し、2年前に姪っ子が生まれています。助産師をしている義妹は、おっとりとした物腰のやわらかい性格でありながらしっかり者。義妹の出産の際、私から応援ギフトを渡していたので、そのお返しにと訪ねてきたのです。
弟夫婦を家に招き入れ、夫と弟夫婦はリビングへ。私はお茶菓子を用意しようとキッチンへ向かおうとすると、突然義妹が「え! お義姉さんは妊婦さんなんだから、お茶の用意はお義兄さんがしないとダメですよ!」と声を上げたのです。普段おっとりとしている義妹の物言いに私も夫もびっくり! 「あっ、えっ、そ、そうかな……」と動揺する夫に、義妹は「お義兄さんもこれからパパになるんだから、お義姉さんに甘えてないで、しっかりしないと! 家事と育児を分担するのは当たり前です! 臨月の体がどれだけしんどいかわかってます?」と一喝。すると、「あ、いや……」とバツが悪そうに言いながら、夫は重い腰を上げ、お茶を用意し始めたのです。夫も、思いがけない人から容赦無く釘を刺され、今までの行いを反省した様子。それ以降、家事も積極的に手伝ってくれるようになりました。
義妹はあとから「妊婦でもお茶ぐらい入れられることはわかってますよ。でも、パパになるお義兄さんに自覚を持ってもらいたくて言ったんです」と教えてくれました。義妹のひと言があって以来、夫の考え方は改まり、産後は、娘の夜泣きにも眠い目をこすりながら対応し、娘が大きくなってからはお風呂や寝かしつけを担当してくれるほど、いいパパになっています。私からの忠告が響かなかったことは残念でしたが、意外な人物からの言葉は人を動かすことを知ったエピソードでした。
著者:倉本 柊華/30代・自営業。3歳の娘を育てるママ。理想が高く心配性のわりにズボラな性格が功を奏して、無理せずのんびり育児中。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)
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