生理周期を把握していなかった
私は初潮を小学3年生のときに迎えました。初潮以降、生理は軽いタイプだったということもあり、生理をあまり特別なことと思っていませんでした。そのため、生理周期もきちんと把握しておらず、下着が経血で汚れていると「今月も生理がきたんだな」と把握する程度でした。
突然の生理! 友人が教えてくれたけれど…
私が大学生のころです。通っていた大学の講義は実験が多く、1日の大半は白衣を着て過ごします。講義が終わり、仲のいい友人たちで教室を後にしたときのこと。1人の友人からの「え、ちょっとアレ……」という言葉が聞こえました。「私?」と思い振り返ると、私の白衣の後ろを指さしながら他の友人に耳打ちしていて……。
何かなと思っていると、もう1人の友人が「大変、経血ついちゃってる」と教えてくれました。見ると白衣のおしりのあたりが真っ赤に! 慌ててトイレへ行って白衣を洗いました。
生理への意識の変化
教えてくれた友人には感謝しましたが、私に言わずに別の友人に耳打ちしていた友人の行動がとてもショックで……。そのときの悲しい気持ちは今でも忘れられません。普通に教えてくれればいいのに、と思いましたが、知り合って間もない私に指摘しにくかった気持ちもわからなくもないなと感じました。
この後、別の友人が白衣に経血漏れをしているのを目撃したのですが、そのときは本人だけにこっそり教えてあげることができました。ショックだった自分の体験を生かして、経血漏れをどうやって教えてあげれば本人がショックを受けないか考えられたので、今となってはいい経験になったなと思っています。
経血漏れの恥ずかしい気持ちを味わったことで、今では生理周期をきちんと記録し、生理予定日を把握するように。生理予定日の前には予め生理用ナプキンを着けるようになりました。常にナプキンを持ち歩くようにもなったので、突然生理になってしまった知人にあげることもあります。助けた知人などから「ありがとう」と言ってもらえた際などは、あのときショックだった気持ちが少しずつ和らいでいくような感じがしています。
著者:加藤やよい/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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