もうダメにさせない!キャベツの正しい冷蔵・冷凍方法
船昌青果店さんとは
1924年に神田市場に創業してから創業100年を超える、伝統ある青果専門店・船昌さん。
数年前からYouTubeチャンネル「船昌青果店」を開設されていて、美味しい野菜や果物の選び方や保管方法、おすすめ調理方法など、プロ目線で様々なお役立ち情報を発信しています。
今回は、そんな青果のプロが教えてくれた、「キャベツの冷蔵・冷凍方法」に挑戦してみました。
船昌青果店さん流!キャベツの冷蔵保存方法
まるごとの場合
キャベツを裏返すと、芯の切り口があります。
ここに成長点があるので、爪楊枝などを3か所刺して、成長を止めましょう。
手に刺さらないよう気を付けてくださいね。筆者は、爪楊枝を奥まで刺すのが難しかったため、爪楊枝を少しカットして邪魔にならないようにしました。
冷蔵庫で保存する場合は、ペーパータオルで包み、ポリ袋に入れて保存すると良いとのこと。
切り口を下にすると、ストレスをかけないそうですよ。この状態で冷蔵庫に入れれば、2週間ほど保存できます。
筆者は今まで、まるごとキャベツをざっくりとカットして使っていました。
しかし、切ってしまうと断面から傷みやすくなるため、外の葉からむいて使用すると、鮮度よく長く使えるそう。
知らなかった……これからは面倒くさがらずに、むいて使うことにしました!
カット済みの場合
スーパーでよく売られている半分にカットされたキャベツ。この場合は、芯に包丁で切り込みを入れることで、成長を止められます。
ラップをして冷蔵庫に入れると、2週間ほど保存できるようです。目安を知っていれば、慌てて大量消費することもなくなりますね。
船昌青果店さん流!キャベツの冷凍保存方法
ここからはキャベツの冷凍保存方法。シャキシャキとした歯ごたえの良い野菜なので、今まで冷凍したことはありませんでした。
食感や味わいが変わらないか心配ですが、やってみましょう。
キャベツを千切りかザク切りにし、水分をしっかりと拭き取ったら、フリーザーバッグに入れ、空気を抜いて密封します。
冷凍庫で2~3週間ほど保存できるそうです。
冷凍キャベツの使用方法
千切りは常温で溶かし、軽く絞って水を抜きましょう。
冷凍庫から出した直後は、パリパリとした感じ。解凍しても、それほど水分は出ませんでした。
ザク切りの場合は、流水か熱湯で解凍します。スープに使用する際は直接入れてOK。繊維が壊れているので、味が染みやすいそうですよ。
冷凍千切りキャベツを食べてみた
さて、気になるのはその食感。
冷凍したことで、せっかくのシャキシャキ感が損なわれてしまうのでは?と思っていましたが、ほどよい食感が残っていました!
これはかなり意外。生と比べるとほんのちょっとやわらかくなっていますが、さほど気になりません。
キャベツそのものの甘さも感じられて、美味しく食べられました。
ハムと調味料を加えて、コールスローサラダを作ると、生キャベツを使ったときよりも、早くしんなりして、味の馴染みがよい感じ。
マヨネーズで濃い味付けをしていることもあって、冷凍キャベツを使っているとはわからない仕上がりです。
何も言わずに家族に出したところ、全く気付かず「美味しいね」と食べていましたよ。
キャベツを長持ちさせよう
今回一番驚いたのは、キャベツの冷凍保存。
なんとなく冷凍する野菜の候補から外していましたが、食感や味も大きく変わらないことがわかったので、これからは積極的に冷凍保存をしようと思います!