里帰りから2年も居座り…!?
私には9歳年の離れた妹がいます。歳が離れているためか小さなころからけんかはなく、ひたすらかわいい存在です。私は結婚と同時に地元を離れ、他県で家を建てて暮らしています。夫は単身赴任でほぼおらず、5歳の娘と2人で過ごす毎日です。父が亡くなりひとりになった母は、家を手放し私のいる地域に引っ越してきました。そんなとき、32歳になる妹が初めての出産のときに里帰りしたいと言いました。しかし、母の住むアパートは手狭なので、母とともにわが家へ来ることに。
その後、妹は無事に男の子を出産。妹とその息子がわが家にいるのは楽しく、娘もうれしそうで甥っ子をとてもかわいがっていました。
しかし、2カ月後に戻る予定だった妹ですが、ある日「夫の海外赴任が決まったからもう少しここにいさせて」と言われます。地元を離れ県外のアパートに住んでいた妹は、帰っても知り合いがおらず、ひとりで育児をすることに不安を感じているとのこと。かわいい妹ですし、さらに生まれたばかりの甥っ子がいるため、むげにはできません。母は甥っ子が生後3カ月を迎えるころに自分の家へ戻りましたが、妹のほうはもともと住んでいたアパートを解約し、旦那さんの帰国がいつになるか決まらないことから、ずるずるとわが家で過ごしていました。そして、気づけばうちへ来てから約2年が経過していたのです……。
甥っ子は2歳になり、やんちゃざかり。家は散らかし放題、床は投げつけられたおもちゃで傷だらけに。夕食をシチューにしようと買っておいた牛乳がなくなっていたこともありました。
そんなある日、娘が「あれ、私のパンは?」と言います。妹に聞くと、さらっと「息子が欲しがったからあげちゃった」とひと言。7歳の娘は我慢してなにも言いませんでしたが、目からは涙がこぼれていました。その姿を見た妹は、軽く「ごめーん」という程度。この2年間、生活費を払うこともなく、勝手放題する妹にさすがの私も堪忍袋の緒が切れ「いつ出てくの? そろそろ、自分で生活したら?」とやや強めの口調で伝えました。「えー、夫も帰ってこないし、それは困る! ムリ!」と言われましたが、「これ以上いられたらこっちが困るし、私の娘がたくさん我慢させられてるのがかわいそう!」とはっきりと言いました。すると妹はやっと気づいたのか、ハッとした様子で「ごめん、甘えてた」と謝罪。それから数カ月後、もともと住んでいた地域でアパートを探し、やっと出て行ったのでした。
9歳も歳が離れ、かわいいばかりの妹でしたが、大人になってから長期間一緒に暮らすと、見えてくる一面があります。しかし、お互い結婚して家庭を持ったとはいえ、家族であることに変わりはありません。今後も長い付き合いになるので、関係性が悪くなる前に気持ちはしっかり伝えること、適度な距離感を保つことが大事だと気づいた出来事です。
著者:赤沢由宇/40代・会社員。しっかりものの9歳の娘のママ。会社員としてフルタイムで働きながらも、夫は単身赴任中なのでほぼワンオペ育児中。
作画:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)
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