私の変化に子どもが…
ある生理中のこと。生理症状はあまり重いタイプではない私ですが、やはり普段の日と比べると本調子ではないと感じます。「元気が出ないな」と思いながら過ごしていました。
そんな私の変化に気づいてくれたのが、当時5歳の息子でした。年齢のこともありまだ生理ということはわからないと思いますが、「お母さん、元気ないね。お熱があるの?」と声をかけてくれました。
子どもに心配をかけてしまったかなと思った私は、「大丈夫だよ。心配してくれてありがとう。でも少しベッドで横になろうかな。そうしたら元気になるからね」と、子どもがあまり気にしないように答えました。
ベッドで横になっていると
たしかに腹痛もあったので、子どもからは目を離さないようにしながら少しベッドで横になることにした私。すると息子が突然、キッチンのほうへ。「どうしたのかな?」と思っていると、ある物を持って私のところにやってきました。息子が「これでお熱がよくなるよ」と持ってきてくれたのは、普段冷凍庫に入れている保冷剤でした。
それから息子は、就寝時に私が息子にやるようにおなかをやさしくトントンとしてくれ、寄り添ってくれました。「熱はないから保冷剤は必要ないかな」とは少し思ったものの、何より子どもの気づかいがうれしくて、心が温まりました。
まだまだ幼い子どもだと思っていましたが、人の気持ちを考えて、自分なりにできる行動をしようと思えるようになっているのだと、成長を感じてジーンとしてしまいました。今後も、彼が誰かを思いやれる子に育つよう、親として自分の行動もしっかり気をつけなければとも思った経験でした。
著者:上田 律/30代女性・息子を育てる主婦。夫と息子の3人暮らしで、趣味はお菓子作り
イラスト:sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)
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