生理のために鎮痛薬を持ち歩く日々
生理痛は生理が始まった10代からありましたが、鎮痛薬を飲むほどになったのは、社会に出た10代後半からでした。私の場合、生理がきた初日が一番痛みが強く、おなかが締め付けられるような痛みと、急激な下痢や冷や汗、吐き気などが出てきました。
年齢を重ねるごとに生理痛はひどくなっていたように思います。けれど私は「生理痛は誰にでもあり、これくらい痛むもの」という認識で、婦人科を受診するという考えはありませんでした。
婦人科を受診するキッカケになったのは
生理中はなかなか寝付けないことも多かったです。
布団の中で冷や汗をかきながら唸る私を見て、当時、同棲中だった彼が「救急車、呼ぶ?」とびっくりするほどでした。薬が効けば落ち着き眠れるのですが、翌日はただでさえしんどい生理の日に、寝不足の状態で仕事に行っていました。
そんな生活に支障がでるなと感じるようになった26歳のころ。生理痛にはさまざまな病気の可能性があるということを体験談の記事で知りました。そして「私の生理痛も普通じゃないのかも」と、婦人科の受診を決めたのです。
ひと通り検査をすると、軽度の子宮内膜症であることを告げられました。私は仕事を休みづらい環境であることや、就寝中の生理痛がつらすぎる話をすると、医師は低用量ピルをすすめてくれ、服用することに。服用を始めると、驚くほどに生理痛が軽くなり、鎮痛薬を飲む日々から解放されました。
本来ならばもっと早く婦人科を受診すべきだったと後悔しています。けれど、今は「あのとき受診して本当によかった」と感じています。私の場合、低用量ピルを服用することで生理痛が緩和されましたし、心なしか、彼との喧嘩も減ったように感じます。
低用量ピルの服用を続けるために定期的な受診はありますが、あわせて子宮内膜症の様子も検査してもらえ、定期的な婦人科受診は、自分の健康チェックにつながっています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:増田まゆ/女性・主婦
イラスト:すうみ
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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