友人と別れ、電車に乗っていると、生理がきた感覚がありました。生理時特有の気持ち悪さを覚え、立っているのがきつくなり……。座りたいと思いましたが、空いている席はありません。ただ、めまいも出てきて思わずそのまましゃがみ込んでしまいました。そのまま降りる駅が近づいてきたころ、ひとりの女性が「大丈夫?」と声をかけてくれました。なんとか降りる駅だということを伝えると、女性は私の腕を肩にかけて電車から降ろしてくれ、背中をさすってくれました。
そして近くにいた駅員さんに「この子、体調が悪いみたい。休ませてあげてください」と声をかけてくれたのです。その後、駅員さんのご厚意で救護室で休ませてもらうことに。私を駅員さんに引き渡すと、去ろうとする女性。私がとっさに「お礼をしたいので、お名前を教えてください」と言うと、女性は「大したことなんてしてない。名乗るほどの者でもないよ」と言い、去っていきました。
まるでドラマのワンシーンかのような、カッコいい去り際でした。結局、名前も連絡先もわからず、ちゃんとお礼を言えていませんが、あのとき本当に助けられました。今でも感謝していますし、私も彼女のように困っている人がいたら助けてあげたいと思うようになりました。
これまでの私は生理の予兆を感じて、生理を迎えるということが多くありました。そのため、このときのように突然の生理に焦ってしまうこともしばしば……。周囲に迷惑をかけないためにも生理を記録し、なるべく生理周期を把握するようになりました。
著者:ラム/30代女性・会社員。PMSが重いタイプ。食事療法などで改善すべく奮闘中。
作画:ののぱ
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)
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