叱られてショックを受けた長男
4月、入学したての長男は楽しく学校に通っていました。ところがある日、登校中、通学路を走ってしまった長男は、上級生から「走るな」と強く叱られてしまったのです。その言葉にショックを受けた長男は「学校に行きたくない」と言うように。
上級生の言葉は長男にとっては怖かったのかもしれません。けれどもそれは下級生の安全を守ろうとして言ってくれた大切なことだと、私は長男に伝えました。しかし、上級生の言葉を受けて、長男は学校に行けなくなってしまったのです。子どもはささいなことで傷ついたり悩んだりするのだなと痛感しました。
新しい登校の友だち
しばらくすると、近所の2年生の男の子が毎朝迎えに来てくれるようになり、長男は再び元気に登校できるようになりました。子ども同士の自然なつながりが、長男の「学校へ行きたくない」という悩みを解決してくれたことに胸をなでおろしました。
予期せぬ電話
そんな順調に思えた矢先、学校から突然の電話。「息子さんが登校途中に転倒し、側頭部を打って出血しました」という知らせでした。心臓が止まるような思いで学校へ駆けつけると、長男は頭に包帯を巻き、顔をしかめた様子で待っていました。話を聞くと、近所の2年生の男の子と追いかけっこをしながら登校していた際に転んでしまったとのこと。
病院での診察の結果、ひとまず大きな異常は見られず、安堵しました。しかし元気に登校できるようになったのはうれしいものの、子どもだけでの登下校には心配が尽きないと感じました。長男には登下校中に追いかけっこをしないこと、走らないことを約束させました。毎朝、「無事に帰ってきますように」と祈るような気持ちで見送っています。
子どもが自分の世界を広げていくのはうれしいと思う反面、これらの出来事で不安になってしまった私。今後も子どもとの日々の会話を大切にして、よく観察することが大事だと感じました。そして、登下校中にけがをしたことで、安全対策についても定期的に話し合おうと決めました。思いがけない出来事に戸惑う日々ですが、親としてできることをしつつ、子どもの成長を見守っていこうと思います。
著者:岩下カナコ/40代女性/2015年生まれの娘、2017年生まれの息子、2019年生まれの双子の息子たち4児の母。育児に癒やされたり疲れたり、時には自己嫌悪したり。そんな日々を送っている。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
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