奢ってもらえると思っているママ友
私は「取りに帰る間、適当に時間をつぶしておくよ。それか一緒に取りに帰ろうか?」と返信しましたが、ママ友から返信はありません。待ち合わせ場所に到着すると、先に到着したママ友が笑顔で私を待っていました。「財布はどうした?」と聞くと「うっかりしててさー」と軽く笑い、話を逸らします。結局取りに帰ったのかよくわからない返事で若干の違和感を持ちつつも、待ち合わせ場所はママ友の自宅の近くだったので「取りに帰ったんだろうな」と思い、そのまま予約をしたお店へ向かいました。
ママ友の相談内容を聞くと「パート先で10歳年下の男性に告白されて、どうしたらいいかわからない」というもの。ママ友には私と同じく、1歳になる息子がいます。「どうしようって、何をどうしたいんだろう……。まさかその人と付き合いたいの?」とママ友が何に悩んでいるのか、私にはまったく理解ができません。何度か話題を変えようと試みましたが、すぐにまた同じ話を繰り返します。途中から、悩みを相談したいのではなくて、単に告白されたことを自慢したいだけなのだなと気づいた私は、早く帰りたくて仕方がありませんでした。そして、やっとお開きの時間に。数時間にわたってモテ自慢を聞かされていた私は、疲労とイライラが頂点に達していました。
しかし、ここでさらに追い打ちをかける出来事が。お会計をしようとレジへ向かうと、なんとママ友の口から「ごちそうさまー」との言葉が。私が「ちゃんと割り勘にしてね」と言うとママ友は「え? おごりじゃないの? 財布忘れたって伝えたよね?」とありえない発言をしたのです。私が「おごるなんて言ってないよ。財布をどうしたか聞いたら笑ってたから、取りに帰ったと思ってた」と言うとママ友が「取りに帰ったなんてひと言も言ってないよ」と言い返します。その後も「財布がないから払えない」の一点張りで、話し合いは平行線に。頭にきた私は「ここは私が一旦払っておくから次に会ったときに必ず返してね!」と語尾を強めにして伝えると、ママ友は「財布忘れたって最初に伝えたのに!」と捨て台詞を残して去っていったのでした。
数日後、ちゃんと返してくれるかなと不安だった私は、ママ友と支援センターで出くわした際に「この前のごはんのお金返してね」とはっきり伝えました。すると、他のママさんがこちらをチラチラ見てきたこともあり、ママ友は「わかってるわよ!」と言って返してくれたのでした。しかし、この一件を機に、ママ友とは疎遠に……。
人間性について深く知らない相手から急に「相談がある」と言われた時点で、もっと警戒すればよかったと思います。財布を忘れたことは本当にうっかりだったのかもしれませんが、そのあと取りに帰らず私に奢ってもらう気だったことには、本当に驚きました。世に中にはいろいな人がいて、自分の感覚とは違っている人もいるのだと痛感。トラブルを避けるためにも、お金のことはきちんとしなければと改めて感じた出来事でした。
著者:竹内美月/40代・ライター。車のおもちゃが大好きな4歳の男の子と、歌って踊るのが大好きな1歳の女の子を育てる母。平日はほぼワンオペ育児。何が起こったのかわからないほどのスピードで時間が過ぎていく、ドタバタな日々を送っている。仕事終わりに夕飯を作りながら飲むハイボールが楽しみ。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)
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