娘の5,000円札の行方は…
娘は、「お金がない」と言い出しました。「え? どういうこと?」と聞いてみると、自分の勉強机の上に置いていた、遠方に住むおばあちゃんにもらった5,000円札がなくなっていると言うのです。「机に置いてあったのは確かなの?」と聞くと「絶対置いてあった」と言い張ります。娘は、「Aちゃんが来る前はあったのに……」とAちゃんを疑っている様子。
しかし、そもそも机の上に置いていたというのが娘の勘違いかもしれませんし、真実がわかりません。迷った私は、担任の先生ならどうされるだろうか……と、相談してみることに。そのときの私はまだAちゃんをそこまで疑ってはおらず、また、確認するにしても相手が大人ではないので、子どもへの聞き方など、先生の意見や助言を聞いてからにしようと思っていたからです。
すると、先生は、先生の方からAちゃんに聞いてみると言ってくださいました。家庭内での紛失物なので本来は自分で対処すべきことだと思いつつも、先生にいったんお任せすることにしました。
翌日、先生から電話がかかってきました。
先生は「Aちゃんが盗ってしまったと教えてくれました」と言いました。私はとても驚き、スマホを持つ手が震え始めました。ひとまず、家庭で起こったことなので、あとは自分で対処するので大丈夫ですとお礼を伝えました。すでに、先生からAちゃんママにも伝えてくださったとのことだったので、私はその日、しばらく連絡を待ってみました。
しかし、その日、Aちゃんママから連絡が来ることはありませんでした。そこで、私はこちらから連絡してみることにしました。私は先生から聞いたことを伝えて、やんわりと「お金を返してもらえるかな」とメッセージを送りました。
すると「そのことだけどさ、子どもが来るのに、見えるところに置くのが悪いでしょ!!」と返ってきたのです。私は「確かにお金を出しっぱなしにしていたのはよくなかったと、娘も反省している」と伝え、「だからといって、盗むのはダメでしょ!」と言い返しました。
「だったら払えばいいんでしょ!!」と逆ギレするAちゃんママ。お金は返ってきたものの、かなり腹が立った出来事でした。その後、Aちゃんママと小学校で会っても、お互いに口を聞くことはありませんでした。ただ、Aちゃん自身は反省していたようで、後日、きちんと娘に謝ってくれました。もっとも、娘には警戒心が芽生え、Aちゃんにも気まずさが残ったのか、しばらくの間は互いの家で遊ぶことはありませんでした。それでも学校では、休み時間におしゃべりをしたり、一緒に遊んだりしているようでした。
娘にはあらためて、お金は見える場所には置かないよう注意をしました。娘も反省したようで、その後は必ずお財布か貯金箱に入れているようです。
Aちゃんの行動だけでなくAちゃんママの心ない言葉にも大きな衝撃を受けた出来事でした。ただ、「お金の価値」や「管理の大切さ」について、私自身がきちんと話してこなかったということも痛感しました。盗ったことはもちろんあってはならないことではありますが、それと同時に、娘が自分のお金をどう扱うか、どう守り管理するかについて、私自身がこれまで十分に教えてこなかったことにも、親としての落ち度があったと反省しています。衝撃的なトラブルでしたが、親子で学ぶべきことが多く詰まった出来事でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:桜田満子/40代女性/子ども1人を育てるシングルマザー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
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