学校に行きたくない。母に相談すると…
高校時代の私は生理痛がひどく、生理が始まると学校に行けなくなってしまうほどでした。でも、担任は3年間ずっと男性教諭で、欠席理由が生理痛とは恥ずかしくて言えなくて……。生理不順でもあるため、いつくるかわからない生理痛への恐怖に、毎月、頭を抱えていました。
あまりのつらさに、ある日私は初めて「生理痛がつらいから学校に行きたくない」と、母に訴えました。すると、母から「一度、婦人科へ行ってみよう」という言葉が。
水泳やエアロビクスのインストラクターをしている母は、生理周期の安定を目的に低用量ピルを飲んでいると言い、「私も生理痛がひどかったし生理不順だったけど、低用量ピルを飲み始めたら、痛みもマシになって仕事も家事も難なくこなせるようになったの。私としては低用量ピルはおすすめだけど、人によってはリスクもあるし、一度、産婦人科で相談してみようか」とアドバイスをくれたのです。
低用量ピルを試してみた
その後、母が探してくれた婦人科をひとりで受診。
自分の症状、低用量ピルの処方を相談したいと伝え、血液検査を受けることに。検査には問題なく、病気などの異常もなかったので、医師も低用量ピルの服用をすすめてくれました。
そして医師からは「ピルには血液が詰まる血栓症を誘発する恐れがあります」との説明が。同時に、タバコとの併用による危険性や、飲み方についても教えてもらい、病院によって処方できるピルの種類が異なることも知りました。
医師の言葉を理解し、服用を決めた私。そして、服用を始めてみると……なんと生理痛が格段に改善されてビックリ! 生理不順にも悩んでいましたが、1シート(1カ月分)飲み終われば必ず生理がくることに感動しました。経血量も少なくなって、その後は、生理中でも休まず学校に行けるようになったのです!
ちなみに、それから現在に至るまで、私は数年間にわたって低用量ピルを服用しています。現在通っている病院では3カ月に一度血液検査があり、血栓の副作用にも怯えることなく、快適に服用を続けています!
「低用量ピル=避妊薬」の印象が強くて処方をためらったり、婦人科に行くのが気恥しかったり、年齢が若いほど、ピルや婦人科に抵抗を感じるかもしれません。母がピルユーザーでなければ、私も「ピルなんて避妊に使うものでしょ……?」と服用をためらっていたと思います。でも、母のアドバイスを素直に聞いたおかげで、私はつらい生理痛を乗り越えることができました。もっと早く母に相談し、病院に行っていればよかったと思っているくらいです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
文:脇坂 灯/女性
イラスト:アゲちゃん
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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