計算が得意だった母が…
母は、スーパーで「今日は全部で〇円くらいね」と、ほとんど誤差なく言い当てるほど計算が早い人でした。
そんな母と一緒にスーパーへ行ったある日、レジで合計金額を見た母が「あれ? おかしいな」と何度も小銭を探しつつ計算し直している姿を目にしたのです。
数字を前に戸惑うように
「ここに10円玉あるよ」と私が渡しても、「えっと……あといくら足りないんだっけ?」と困ったように聞いてくる母。今までなら一瞬で答えが出ていたはずなのに、どうしてこんなに戸惑っているのだろうと不思議でした。
その後、家に帰ってからも家計簿をつける母の手が止まり、「あれ、この数字合ってる?」と何度も確認を繰り返していました。「なんだか最近、計算がうまくできなくなってきた気がするのよね」と母は笑っていましたが、私にはその言葉がなぜか笑えなかったのです。
完璧主義な母に感じた老い
昔から完璧主義で、私の目にはいつも完璧に映っていた母。周りからもしっかり者と思われていた母のそんな姿を見て、「あぁ、少しずつ老いが始まっているのかな……」と感じた瞬間でした。
まとめ
胸がぎゅっと締めつけられるような、何とも言えない思いが込み上げてきたのを、今でもはっきりと覚えています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:上田愛子/30代女性・会社員
イラスト/エェコ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
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