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「すみません、すみません」突き刺さる視線…公園帰り、たった5分の電車移動が地獄と化したワケは!?

双子の息子と娘が2歳半になり、ワンオペのおでかけにも慣れてきたころ。2駅先の公園まで電車移動に挑戦しましたが、それはすぐに後悔へと変わりました……。

行きは順調、しかし帰りは…

最寄り駅に到着し、改札を通ったところで息子が「帰りたい」と不安げな様子。「今日は電車に乗って、いつもとは違う公園で遊べるよ!」と私は息子を励ましましたが、反応はいまひとつ。

 

ところが、公園に着くと一転。双子は見慣れない遊具に夢中になり、走り回って大はしゃぎ。2時間ほどたっぷり遊び、「そろそろ帰ろうか」と声をかけた瞬間、息子が「まだ遊ぶ!」と大泣きし始めました。少し様子を見て、さらに30分ほど遊ばせましたが、帰る気配はゼロ……。

 

仕方なく息子をベビーカーに乗せると、「嫌だ!」と絶叫しながら大暴れ。娘はおとなしく座ってくれましたが、息子は手足をバタつかせ、シートベルトを抜け出して降りようとするほどの抵抗でした。

 

 

駅のベンチで悪戦苦闘!

この状態のまま電車に乗るのは無理だと私は判断し、近くのコンビニでジュースとお菓子を購入しベンチで小休憩することに。再び「電車に乗っておうちに帰ろう」と提案しましたが、息子はお菓子とジュースに見向きもせず号泣。

 

何とか気持ちを落ち着かせようと、抱っこをしたり手を握ったりしてあやしましたが、20分たっても状況は変わらず。ついには娘まで泣き出しそうな表情に……。

 

もう限界だと感じた私は、覚悟を決めて、泣き叫ぶ息子をベビーカーに乗せたまま電車に乗り込むことにしました。

 

 

車内に響き渡る泣き声と冷たい視線

電車の扉が閉まると同時に、車内に響き渡る息子の大きな泣き声。周囲の乗客の視線が一斉にこちらに向けられるのを、ひしひしと感じました。

 

「すみません、すみません……」と小さく頭を下げながら、私はじっと耐えるしかなく、「お願い、早く着いて!」と心の中でひたすら祈るばかり。たった5分の乗車時間が、果てしなく長く感じました。

 

 

駅に着くころには、疲労困憊のほとんど放心状態だった私。一方で息子は、電車を降りた瞬間にピタッと泣き止み、「おうち帰ろ」とケロッとした表情。私は心の中で「なんで今なの!?」と叫びつつ、「しばらく電車移動は封印しよう」と固く誓いました。当面のお出かけは、車か徒歩で行ける範囲に限定。それが一番現実的だと痛感した一日でした。

 

 

著者:野中 まゆ/30代女性。2022年生まれの男女双子の母。13年保育士として勤務。出産を機に退職し、現在は保育士経験や自身の子育て体験をもとに、在宅で執筆業務をおこなっている。

イラスト:ふー

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)

 

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