親友の裏切りで破局
僕は高校時代、元カノと親友……同時に縁が切れたことがあります。きっかけはある出来事でした。駅で困っていた同い年くらいの女性を助けたことがあったのですが、親友だった彼は、僕が女性を助ける様子を隠し撮りし、彼女に「浮気をしている」と吹き込んだのです。
「困っていた人を助けただけ」と訴えても、拒絶され、結果彼女からフラれることになった僕。そして彼女はなんとその親友と付き合うようになったのです。
時が経ち、彼らが結婚することになったと知りました。あの出来事以降、一切関わりを持たずに過ごしてきましたが、なんと僕の元に彼らから結婚パーティーの招待状が。「どうして僕に招待状を送ってくるのだろう」と思い悩みましたが、僕は出席を決意しました。もう未練などはありませんでしたし、お祝いの気持ちもあったからです。
新婦の元カノから…衝撃の言葉が
結婚パーティー当日。僕が2人に「おめでとう」と声をかけると、まさかの展開が待っていました。
なんと……元カノが僕に駆け寄ってきて、「待っていたわ! 迎えに来てくれたのね!」と言ったのです。
僕が戸惑っていると、僕の手を握り「やっぱり、あなたが私の王子様なのね」「あなたのことが、ずっと忘れられなかったの」と彼女。彼女の言葉で、その場の空気が凍りつくのを感じました。新郎である同級生も「何を言い出すんだ!?」と動揺。僕も彼女の言葉の意味がわからず、話を聞いてみると……。彼女が本当に好きなのは僕だったと言うのです。新郎から、僕を結婚パーティーに呼んだと聞いて、“これは運命だ、駆け落ちも悪くない“と思ったそう。
あまりにも衝撃的な展開に僕は言葉を失ってしまいました。一方で、新郎は彼女に「どういうことだ!?」と迫り、2人は口論に……。
ある人物を紹介すると!?
突然の出来事に頭が追い付かず、少しの間口論する2人を見守ってしまった僕。しかし、ハッと我に返り、事実を告げることにしました。
「待ってくれ、そもそも僕は結婚しているんだけど」
僕の言葉に「「え?」」と固まる2人。そしてパーティー終了の時間に合わせて妻が会場まで迎えにきてくれる予定だったため、彼らに妻を紹介することにしました。
「僕の妻です」と紹介したのは、高校時代に僕が駅で助けた……あの女性です。実は、元カノにフラれ、新郎とも縁が切れ、落ち込んでいた際に彼女と再会。交際に発展し……何年かの交際の後に結婚したのです。なれそめを簡単に話すと、新郎が過去に僕らの写真を元カノに見せ、「浮気をしている」と言ったことが誤解だったことも明らかになったのでした。
すべてを聞いた元カノは、「私のこと騙したのね!?」と新郎に詰め寄り、その場に泣き崩れてしまって……。地獄の空気の中、結婚パーティーはお開きになったのでした。
後日、友人経由で聞いた話ですが、2人は離婚をしたそうです。
僕が結婚パーティーに行ったことで起こってしまった出来事なのかなと思うと少々心苦しくもありますが、今の僕の生活は、彼らが起こした過去の苦い思い出を乗り越えたからあるもの。今は、妻と過ごす穏やかな日々を大切にしたいです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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