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反抗期の子と更年期の私。ほんの一瞬の共感が、心に残った話【体験談】

50代に入り、体調の変化を強く感じるようになりました。更年期の症状に向き合いながら、子育ても仕事も続ける中、思春期の子どもたちとの衝突も増えていきました。そんなある日、ふとしたきっかけで、ほんの一瞬、子どもと心が通じ合った出来事がありました。小さな気付きが、私にとって大きな意味を持った体験となったのです。

 

50代、通院しながら向き合う更年期

50代に入り、更年期の症状が本格的に現れました。ひどい寝汗や倦怠感、イライラが続き、通院し薬を服用しながら改善を目指していました。

 

それでも日によって心と体が思うように動かず、忙しさに追われる中で、自分自身を支えるのに精一杯な日々が続いていました。

 

子どもの不機嫌に、思わずイライラ

ある日の夕方、学校から帰った子どもが、こちらにそっけない態度を取りました。疲れている自分にはそれが許せず、思わずきつく注意してしまいました。

 

でもすぐに、「子どもにも学校でいろいろあるのかもしれない」と思い直しました。理由も聞かずに怒ってしまったことに、心の中で小さな後悔が芽生えました。

 

 

お互い「心と体のバランスが取れない時期だよ」

「あんたも学校でいろいろあるよね」。そう声をかけると、子どもはぶっきらぼうに「あー」とだけ返してきました。素直に話すわけでもなく、気持ちを全部伝えることもできない。でも、そんな不器用な様子を見て、「きっと心と体のバランスがうまく取れないでいるんだ」と思いました。今の自分と重なりました。

 

私は「誰にでも、心と体のバランスが取れない時期がある。自分は今そういう時期なんだと知っておくだけで、少しラクになるよ」と、伝えました。

 

それ以上、無理に話を引き出そうとはしませんでした。ただ、そのひと言が、いつか子どもの心に残ればいいと思っています。

 

まとめ

更年期と反抗期。異なる立場にいるようで、実は同じようなもどかしさを抱えているのかもしれません。共感できたのはほんの一瞬。でも、その一瞬が、歩み寄ろうとする気持ちを生み出してくれました。まずは自分の体調を整え、心に余裕を持つこと。それが家族との関係を守る第一歩だと、今は感じています。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:伊達敦子/50代女性。2008年、2010年、2012年生まれの3児の母。フルタイムで共働きをしながら子育て中。会社員の傍ら、化粧品検定2級・1級やコスメコンシェルジュの資格を取得し、人々の美しさと自信を引き出すために活動している。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)

 

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