出産後、心身に変化が
私は、産後半年過ぎたころに生理が再開しました。最初のうちは何も変わりませんでしたが、数カ月が経過したころから、生理前になると頭痛や情緒が不安定になるようになったのです。
イライラが止まらず、娘のおむつ替えの方法がいつもと少し違うなど、些細なことで夫に「ちょっと! ちゃんとやってよ!」と怒ってしまうことも。ただ、睡眠不足や生活の変化でストレスが溜まっていることが原因だと思い、「しばらくしたら治るだろう」と放置していました。
婦人科を受診すると…
ただ、その後も同じ症状が続き、私は婦人科を受診することに。いろいろと検査をした結果、異常は見つからず、医師によると「PMS(月経前症候群)の可能性が高いですね」とのこと。「産後はホルモンバランスが崩れやすいんです」とも言われました。
その後、処方された薬を飲むと、徐々に症状が改善されていきました。医師にPMSと言われてから気持ちの変化もあり、「イライラしてもPMSだから仕方ない」と思うと、少し心が落ち着くようになりました。
医師によると、産後、ホルモンバランスの変化によって生理症状が変化するのは珍しいことではないようです。日ごろから自分の体にしっかり目を向け、必要なときには躊躇せず専門家に相談することが大切だと学びました。
※PMS(月経前症候群)は、月経の前に現れるこころとからだの不調です。情緒が不安定になりイライラする、めまいや倦怠感、頭痛などがみられます。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:新谷けご/40代女性・2013年生まれの娘、2015年早生まれの息子と夫の4人暮らし。年子育児に振り回されっぱなしの毎日。
イラスト:おみき
監修:助産師 関根直子
筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!