40歳で糖尿病になった
40歳で転職した職場での健康診断。血液検査で初めて要精査となり、近所の病院に再検査へ。血糖値は高く、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は6.3だったと記憶しています。
体重も10年前から10kg増加。ストレス発散と言っては、夜中にスナック菓子とチョコレートを交互に食べ、仕事を頑張ったご褒美と言ってはコンビニスイーツやケーキ、和菓子、パフェ。高カロリーなお肉や回転寿司のランチを食べ歩き、ついには腹囲も100cm近くに……。不健康極まりない体型でした。
血液検査の後、糖負荷検査や食事指導があり、実感のないまま糖尿病という診断を受けました。糖負荷検査では甘い炭酸水を何度も飲むので、炭酸の苦手な私にはつらい検査でした。栄養士の食事指導も頭ではわかるけれど気持ちがついていかない。「面倒くさい」が正直な感想でした。その日は薬は処方されず、運動と食事で様子を見ることになり、帰宅しました。
担当医は数値を見ても私を見てくれない?
1年ごとに健診から再検査を繰り返し、勤務先に近い中規模総合病院の内科に通院していました。初診時からの担当医師は若く、検査の数値で診断し、説明はよくしてくれました。
ただ、聴診もなく、むくみがひどいと訴えても軽く流され、話を聞いてもらえない気がして悲しくなりました。他にも採血量を間違えたり処方薬の日数を忘れたり、不信感が少しずつたまっていきました。
また、最初に処方された大きな錠剤は飲みにくく、しっかり飲むことができませんでした。自己判断で薬を飲まなくなるのはいけないとわかっていながらも、薬を変更してほしいと相談ができずにいました。それから薬は2回ほど変わり、現在も服用している小さめの錠剤の薬に落ち着いたものの、食べる量が変わらなかったため、HbA1cの数値は6から7を行ったり来たりしています。白血球の数値が何カ月も10000を超えているので、甲状腺や副腎の検査をしたのですが、結果は特に悪くなく、白血球だけが高止まり。
当時の私は睡眠時無呼吸症候群もあり、副業アルバイトをしていて睡眠不足。また職場の人間関係のストレスもあり、口内炎もよくできていたので、体調はとても悪かったと思います。それが原因かどうかはわからないまま、転職したことで病院から遠くなるため、転院することにしました。
細かく説明してくれる人柄の良い先生
そして隣の市の個人医院へ転院しました。70代の医師が1人と看護師が2~3人の小さな医院です。私の周りでは評判がよく糖尿病治療に詳しいと言われており、患者さんで賑わっているほど人気です。
門をくぐると、にこやかに言いたいことははっきり言う、でも患者を否定しない。世間話が好きで、ついつい話が長くなる高齢の先生がいらっしゃいました。聴診も触診も血圧測定も先生がしてくれます。病気を数値だけでなく、体の変化がないか実際に診てくれることに安心感を覚えました。
採血の項目や結果は細かく伝えてくれ、今までしたことのない筋電図の検査までありました。足の先が冷たいとエラーが起こるからと、看護師さんは何度も温タオルを足に当ててくれて、10分ほど経過してから検査です。くるぶしに電極を当てると、ピリッとしたしびれが6回ずつ走り、検査が終了しました。
結果は正常値だと教えてもらいました。白血球の値はまだ高めではあるものの9000ちょっとまで下がり、特に問題ないとのこと。ひとまず安心しました。
まとめ
5年間で3カ所の病院に通院しました。最初の病院は知り合いが多かったので検査だけで行かなくなりましたが、2カ所目の若い医師の対応に疑問や不安を抱きながら通院していたときはモヤモヤばかりでした。
現在通院中の医師は高齢ですが、しっかり根拠や理由を教えてくれるので安心して通院できると感じています。今でも食べることが好きでなかなか良い数値は出せていませんが、病院の大きさや医師の年齢ではなく、程良いコミュニケーションの取れる医師とスタッフがいる医院が、安心感を得られて自分に合っていると感じています。まだまだ付き合いが長くなる糖尿病ですが、先生のお話を聞いて、少しでも良い数値を目指して努力したいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:江原 春香/40代・ライター。1男2女を育てるシングルマザー。末っ子の大学進学をきっかけに収入を増やすべく副業ライターを始める。おいしいものを食べるのが特に大好き。 お出かけ好きで体形の割にフットワークは軽い。アイドルに日々目がハートになっている。
イラスト/サトウユカ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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