罰ゲームで告白された僕
僕が中学2年生だったときのことです。ある日、クラスで人気者の女子・A子ちゃんに呼び出され告白されました。
「好きです。付き合ってください!」
僕もその子のことが気になっていたため、二つ返事で「はい、僕も好きです」と返事をしました。しかしそのとき、クラスメイトである男子と女子が爆笑しながら登場。「本気にしちゃってウケる」「お前なんて相手にされるわけないだろ」と言ってきます。
混乱した僕がA子ちゃんに確認すると、彼女は信じられない発言をしました。
「ごめん、罰ゲームとして告白しただけだから。本気にしないで」
こうして僕の初恋は終わり、恋愛に対して臆病になってしまったのです。
またしても突然告白され…
それから月日が過ぎ、僕は高校2年生になりました。恋愛はせず勉強に没頭していたのですが、ある日の休み時間、本を読む僕の隣にB子ちゃんが座りました。B子ちゃんはとても美人でクラスの人気者。まさに中学時代のA子ちゃんのような女子です。
彼女を無視し読書を続けていると、いきなりB子ちゃんが僕に話しかけてきました。
「私、頭がいい人が好きなの。付き合ってよ!」
教室の中には僕以外のクラスメイトもおり、みんな僕たちのほうを見て「B子ちゃんにからかわれているだけだよ」「冗談なのにうれしそうにしてて笑える」とコソコソ話しています。
僕は、再び自分が罰ゲームの対象になっているのだとわかりました。そして、この茶番を早く終わらせるために、「いいよ!」と笑顔で返事。すると、B子ちゃんは「うれしい! じゃ、明日はデートしよう!」と言って教室を後に。
どうやらB子ちゃんは、罰ゲームをもう少し続けるよう。僕は「早く本当のことを言ってくれ!」と思いながらも騙されたフリを続けることにしました。
「別れよう」と言うと!?
翌日の放課後、B子ちゃんと僕はデートへ。一緒にアイスを食べ、プリクラも撮影しました。B子ちゃんは明るくやさしい子で、彼女への好意が芽生えましたが、僕は自分に「騙されるな。これは罰ゲームだ」と言い聞かせました。
それから、僕たちは毎日一緒に帰るようになったのですが、1カ月ほど経過したあるとき、家に帰ると父親から「仕事の関係で東北地方に引越すことになったから」と告げられます。
翌日、僕は「これで偽の恋人関係も終わりだ」と意を決して、B子ちゃんに引越すことを告げ、「別れよう」と言いました。すると彼女は、予想外の発言をしたのです。
「別れるなんて嫌だ! だったら私も一緒に行く!」
驚きながら「いくらなんでも引き延ばしすぎだろ! いつまで演技を続けるつもりなの?」と言いますが、B子ちゃんは「なんのこと?」と不思議そうな顔をします。
「なんのって、罰ゲームだよ! 君は罰ゲームとして僕に告白して付き合っているフリをしていたんだろ?」
「罰ゲームってなに!?」
「えっ!? だって、クラスのみんなだって笑ってたし……」
「私は本気で好きだから告白したんだよ!!」
なんとB子ちゃんは罰ゲームなどではなく、本気で僕に告白してくれていたのです!
その後、B子ちゃんは教室でクラスメイトたちに、「私たち、本当に付き合っているの。私の好きな人のことを馬鹿にしないで!」と宣言。笑っていたクラスメイトは僕に、「冗談だと笑ってごめん」と謝ってくれました。
遠距離恋愛を開始
この日から、僕たちは正式に付き合うことに。ただ、僕の引っ越しは決まってしまったことです。B子ちゃんとは遠距離恋愛になりますが、彼女はとても一途であり、破局や浮気の心配などはしていません。
そして、都内の大学に合格しB子ちゃんとたくさんデートすることが僕の今の夢。夢を叶えるために、日々受験勉強に励んでいます。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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