自分は絶対だと信じる夫
私が離婚宣言をすると、夫はものすごい形相で怒り始めました。
出世のためにと頭を下げ、謝罪したシュンさんでしたが、みゆきさんから離婚宣言をされて怒りが爆発。
『このクソ女が。人が下手に出りゃ調子に乗りやがって』
シュンさんは心の中でみゆきさんを罵り、「この家に十分な金を入れてきた。お前は何不自由なく暮らしてきたはずだ」と言い、離婚される理由などないと訴えます。
「俺は善良で優秀な夫だ」
そう主張するシュンさんに、みゆきさんは真っ向から反論します。
「私はあなたと結婚してからずっとDVに耐えてきたのよ!」
不貞を働いたわけでも、手をあげたわけでもないというシュンさんに、みゆきさんはDVを受けてきたと言い返すのでした。
シュンさんは、みゆきさんには何不自由のない生活をさせてきたと言いますが、本来、人と人との関わりは、キャッチボールのように相手の反応があって成り立つもの。シュンさんは「必要なことをしてきた」という主観的な考えを改め、みゆきさんの様子や考えに思いを巡らせて接するべきだったのではないでしょうか。
シュンさんには、これまでの一方的な価値観の押し付けを自覚し、相手の立場になって考える姿勢を身につけてもらいたいものです。
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