ポテトを食べていたら…
フードフェスに行ったときの話です。子どもたちはポテトが大好き。おなかが空いてきたので3人で分けて食べようと思い、ポテトを購入しました。フードフェスには飲食用の特設テーブルもあったのですが、混んでいたので会場内の隅のほうにあったベンチへ移動することに。
4歳の長女が袋を持って3人で分けながら食べていると、ベンチの周辺は広場になっていて、子どもたちが遊んでいるのが見えました。そんな中、走り回っていた小学校低学年くらいの兄弟がこちらに向かってきたのです。
そのうちの1人が長女に近づいてきたので、私は少し警戒して見守っていたのですが……、なんとその子は、長女の手からポテトの袋を奪おうとしたのです。驚いた長女は「嫌だ! 取らないで!」と叫び、パニックになり泣いてしまいました。
慌てて袋を隅に隠した長女でしたが、それでも取られそうだったため、私は急いで袋を取り上げ、その場を離れることに。
私は兄弟に向かって「人のものを奪ったらダメだよ。お母さんに買ってもらってね」と注意しましたが、2人はまるで何事もなかったかのように無反応。そのタイミングで、どこかで買い物をしていた様子の母親が戻ってきて、「すみませんでした〜」と軽く声をかけてきました。
私はあまりの出来事に驚いてしまい、「はい」とだけ返し、すぐに別の場所へ移動してしまいました。母親がどこからその様子を見ていたのかは分かりませんが、もし近くにいたのなら、子どもたちがあのような行動を取る前に止めてほしかった……とモヤモヤした気持ちが残りました。
まさかポテトを取られそうになるとは思わなかったので、私もビックリ。普段、子どもたちはおもちゃの取り合いで喧嘩することはありますが、今回の出来事をきっかけに「嫌だったよね。あなたたちも、物を強引に奪っちゃダメだよ」と伝えました。長女もよほどショックだったのか、最近は妹から物を取り上げることが減り、成長を感じています。
著者:堀川京香/30代女性。2020年生まれ、2022年生まれの女の子を育児中の2歳差姉妹ママ。生理不順を機に前職を退職。自身の経験を元に妊活・出産・育児について執筆中。
イラスト:キヨ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)