ドレスはどこへ?
セレモニードレスを購入して1カ月後。そろそろ出産準備をしようと、入院バッグの準備も始めました。しかし、子どもの服を用意しているとき、あることに気づいた私。2着買ったはずのセレモニードレスが、1着しか見つからないのです。
家のあちこちを探したのですが、見つかりません。私は夫に「ねえ、セレモニードレスが1着しかないんだけど、もう1着どこにあるか知らない?」と尋ねました。すると夫は「え、あげた」としれっと言うのです。状況理解が追いつかない私は、夫に「あげた? 誰かにあげたってこと?」と聞きました。すると夫は、「しつこいなあ。いいだろ! 2着もあるんだから!」とイライラした様子で言い返してきたのです。
どうやら夫は、同僚にセレモニードレスをあげたのだそう。同僚の奥さんも妊娠中で、同僚が「出産準備、金かかるわ~」と言っているのを聞いたようで、夫の勝手な行動でした。私は「あのドレスは、私がこの子を思って選んだものなの!」と抗議しました。しかし夫は「あげたものを返せなんて言えるわけないだろ! 大げさなんだよ!」と言い、聞く耳を持ちません。
しかし、どういうわけか数日後、夫は同僚にあげたセレモニードレスを持って帰ってきたのです。「なんか、奥さんに怒られたらしい……」と話す夫。同僚の奥さんは、「その服は、奥さんが自分の子どものことを想って選んだものよ。本当に奥さんがあげてもいいって許可したのか聞いてきて。もし許可をもらってなさそうなら、返してきて。私も自分の子の初めての服は自分で選びたいし」と言ったのだそうです。
夫は、私と同じことを間接的に同僚の奥さんにも言われてさすがに反省したのか「ごめん、俺が間違ってたみたい。ちょっと同僚にいい顔したくて、あげちゃったんだよね……」と謝ってきました。私は夫の同僚の奥さんに感謝の気持ちでいっぱいになり、夫に「ありがとうございましたってちゃんと伝えてもらって!」とお願いしたのでした。
夫婦とはいえ、気に入っているものを勝手にあげてしまったり処分してしまったりすることは、よくないと思います。相手にちゃんと確認・相談してから行動を起こすことが大切だと実感した出来事でした。
著者:坂井みさき/20代・主婦。絵本とお絵描きが好きな、1歳の自己主張強めな女の子を育てるママ。日々の楽しみは、娘を寝かしつけたあとで夫と甘いものを食べながらテレビを見ること。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
【Amazonギフト券プレゼント♡】みなさまの体験談を募集しています!
妊娠中や子育て中のエピソードを大募集!「ベビーカレンダー」のニュース記事として配信、公開いたします。体験談を掲載させていただいた方の中から、抽選で毎月5名様に1000円分のAmazonギフト券をプレゼント。何度でも応募可能ですので、奮ってご応募ください♪どうぞよろしくお願いします!