NG行動①通学前や普段の水分補給にOS-1
暑くなってくると「熱中症が心配だから……」と、子どもにOS-1を飲ませてから通学させる人もいるようです。
“念のため”という気持ちはよくわかりますが、この使い方はNG。
そもそもOS-1は、脱水状態になったときに効率よく水分やミネラルを補うために開発されたものです。
塩分が多く含まれているので、元気な状態で飲み続けると体に負担をかけてしまうことも。
体調が良いときに飲むのはやめておきましょう。
NG行動②ジュースや水で薄めて飲む
OS-1は塩気が強めで甘さは控えめ。スポーツドリンクに慣れていると、正直「ちょっと飲みにくいかも」と感じることもあるかもしれません。
だからといって、水やジュースで割るのはダメ。
OS-1は体に必要な水分やミネラルをスムーズに吸収できるよう、塩分と糖分のバランスがしっかり計算されて作られています。
薄めるとバランスが崩れ、せっかくの効果が弱くなってしまうことに。必要なものがちゃんと体に届くように、そのまま飲みましょう。
NG行動③嘔吐のときに一気飲み
嘔吐でぐったりしているとき、「とにかく水分とらなきゃ!」と焦りますよね。
だからといって一気飲みするのはやめておきましょう。嘔吐が続いているときは、胃がとても敏感になっています。
たくさんの水分が一度に入ってくると、胃が刺激されてより吐き気を催してしまうことがあるんです。
小さい子どもに与える場合は、スプーン1杯ずつを5分おきに飲ませるのがポイント。治ってきたら、3分→2分→1分と飲ませる間隔を少しずつ縮めましょう。
ポカリやアクエリとはどう違うの?
見た目が似ているから「スポーツドリンクの仲間でしょ?」と思われがちなOS-1ですが、役割がまったく違います。
ポカリスエットやアクエリアスは、汗をかいたときや軽い運動後の水分補給用として作られていて、甘くて飲みやすいのが特徴。
体に必要な水分と糖分を補うには十分ですが、塩分の量はそこまで多くありません。
一方のOS-1は、体が脱水状態になったときにしっかり機能するよう、塩分やカリウムを多めに含んでいます。
OS-1の正しい飲み方
OS-1は、体から水分やミネラルが失われてしまっているときに飲むのが基本です。
下痢・嘔吐・発熱などで体調をくずしているとき
高齢の方が食事や飲み物をうまくとれないとき
汗をたくさんかいて、水分が足りていないとき
暑さでグッタリしているとき(熱中症の初期症状など)
子どもや高齢の方はのどの渇きを感じにくいこともあるので、早めの補給を心がけてくださいね。
飲み方は体の状態によって変わってきます。基本的には一度に飲んでも大丈夫ですが、嘔吐が続いているときは先ほども触れたように少量ずつ時間をかけて飲むのが効果的。
1日に飲む量は幼児なら300〜600mL、学童から成人は500~1000mLが目安です。体調に合わせて調整してくださいね。
脱水のときの頼れる味方
OS-1はちゃんとタイミングや飲み方を守れば、心強い味方になってくれます。ただ、「とりあえず飲んでおこう」は体の負担になることもあるので要注意!
体調不良のときに慌てず対応できるよう、正しい飲み方を覚えておきましょう。