股関節の病気を患って
もともと夫婦の間では、営みについてあまり積極的ではありませんでしたが、私の脚の不調があきらかになってからは、まったくなくなってしまいました。障害がわかる前に2人の子どもを授かり、その後は育児に追われていました。
夫なりの気遣い
夫にたしかめたことはありませんが、おそらくは私の股関節のことを気遣って、行為を控えていたのだと思います。ただ、実際には日常生活に大きく支障をきたすような状態ではなく、できないこともなかったのです。
思い返せば、子どもを授かるためだけに営みがあり、それが終わるとともに、まるで人生もひと区切りついたかのような感覚でした。
責められない葛藤も
その後、夫が外で女性と関係を持っていたこともありました。でも、それを責めることはできませんでした。自分の体のことを思うと、責める資格がないように感じてしまったのです。気づけば、私たちは60代を迎えていました。
今になって思うのは、もっと早い段階で夫婦の間でこうしたことについて正直に話し合うべきだった、という後悔です。
まとめ
今では、気持ちもすっかり落ち着き、孫のいる「おじいちゃん」と「おばあちゃん」になりましたが、心のどこかで「いつまでも男と女でいたかった」とふとさびしく思うことがあります。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:木原紅子/60代女性・パート。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)
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