韓国ドラマ『パンチ~余命6ヶ月の奇跡』( 펀치 )
2015年 SBS演技大賞 4冠受賞!
不正に手を染めてきた検事が余命6ヶ月を宣告された… キム・レウォン主演で贈るヒューマンドラマ。
韓国ドラマ『パンチ~余命6ヶ月の奇跡』あらすじ
敏腕検事のジョンファン(キム・レウォン)は、検察総長の座を狙う野心家のテジュン(チョ・ジェヒョン)に忠誠を尽くし、出世のためには不正もいとわない。
対立候補の弱みを握ったジョンファンのおかげで、テジュンは次期検察総長に内定した。一方、同じ検事だが、意見の相違からジョンファンと離婚したハギョン(キム・アジュン)は、女手ひとつで娘を育てている。
ある朝、娘を乗せたバスが暴走。ハギョンは自動車メーカーが不良部品を使っていたことを突き止める。しかし、その会社の当時の社長はテジュンの実兄だった。
ジョンファンは捜査を阻止しようとハギョンに圧力をかける。それでも真実を明かそうと聴聞会に出廷するハギョンだったが...。
韓国ドラマ『パンチ~余命6ヶ月の奇跡』視聴率
©SBS
U-NEXTにて配信中
韓国ドラマ『パンチ~余命6ヶ月の奇跡』全19話の平均視聴率(AGBニールセン)は10.6%でした。
最高視聴率は最終話(第19話)の14.8%。
最低視聴率は第1話の6.3%でした。
韓国放送日:2014年12月15日
韓国ドラマ『パンチ~余命6ヶ月の奇跡』キャスト
キム・レウォン、キム・アジュン、チ ョ・ジェヒョン、ソ・ジヘ、チェ・ ミョンギル、パク・ヒョクォン
パク・ジョンファン検事(演:キム・レウォン)
ハギョン検事の元夫。
母と妹、娘のイェリンと住んでいる。
イ・テジュンを検事総長にするために不正を繰り返す悪人。
しかし、父親と同じ病気で余命宣告を受けてしまう。
シン・ハギョン検事(演:キム・アジュン)
ジョンファン検事の元妻。
不正捜査をやめないジョンファンと離婚するが、引き続き同じ職場で働く。
仕事している関係で、娘のイェリンの面倒は元夫ジョンファンの家族がしている。
イ・テジュン検事総長(演:チョ・ジェヒョン)
ジョンファン検事の不正の後押しもありジョンファンと二人三脚で検事総長まで登りつめる。
そして、大統領も見据える極悪人。
右腕のジョンファンとジャージャー麵が大好き。
チェ・ヨンジン検事(演:ソ・ジヘ)
パク・ジョンファン検事とシン・ハギョン検事と同じ職場で働く検事。
政界進出をするために、パク・ジョンファン検事とイ・テジュン検事総長どちらの味方をするか中立の立場。
パク・ジョンファン検事が好きだが、フラれる。
ユン・ジスク法務長官(演:チェ・ミョンギル)
イ・テジュン検事総長を排除するために奔走するが、自らも息子の兵役免除を不正した疑惑が浮上する。
チョ・ガンジェ検事(演:パク・ヒョクォン)
極悪人イ・テジュン検事総長に仕える悪人検事。
イ・テジュン検事総長と仲がいいパク・ジョンファン検事が嫌い。
韓国ドラマ『パンチ~余命6ヶ月の奇跡』ネタバレ注意な見どころ
こんな展開が好きな方におすすめ
・絶体絶命からの…逆転劇
・息の根を止められたかと思いきや…大逆転の狼煙
・地獄の沙汰も金次第…の末に
・背水の陣、最後の賭け
・一寸先は闇、だがその先に
・命懸けの最終審判(ファイナルジャッジ)
・蜘蛛の糸、掴めるか掴めないかの瀬戸際
「俺は刑務所で死ぬけど、総長は…」“悪人vs極悪人”という設定が面白い
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U-NEXTにて配信中
イ・テジュン検事総長は、ジョンファン検事と二人三脚で金や権力を使って不正で出世しました。
そのジョンファン検事が余命宣告うけたことで、ジョンファン検事は過去の過ちを正すべく、上司だったイ・テジュン検事総長を逮捕しようと奔走します。
つまり、二人三脚で頑張ってきた二人が「悪人ジョンファンvs極悪人イ・テジュン」という形で対立します。
韓国ドラマは警察や弁護士など“善と悪の戦い”が主流ですが、韓国ドラマ『パンチ~余命6ヶ月の奇跡』は「悪人vs極悪人」という救いようがない展開がむちゃんこ面白いです。
つまり、悪人と極悪人どっちが先に刑務所に入るかの戦いです(笑)。
ジョンファン検事は余命宣告を受けているので、「俺は刑務所で死ぬけど、総長は刑務所で残りの人生を過ごしてください…」という、斬新なやりとりです!
長すぎた全19話の終盤が衝撃すぎた
韓国ドラマは全12話、16話が主流ですが、『パンチ~余命6ヶ月の奇跡』は全19話と長いです。
検事ドラマなので、どんな事件が次から次へと起こるんだろう……と期待が膨らんでいましたがっ!!!!
事件は次から次へと起こりません!!
イ・テジュン検事総長とパク・ジョンファン検事の過去の不正を暴きあう全19話でした。
証拠隠滅や裏切りなどなど、あの手この手で刑務所に入らないように逃げまくる全19話。
ちょっと、この展開だけで全19話は引っ張りすぎかなぁ~という印象もありますが、なんか目が離せない面白さや緊迫感があり、楽しめます。
なぜか泣ける…対立する主従関係
主従関係から対立する構図になってしまう『パンチ~余命6ヶ月の奇跡』。
自分が逮捕されないために、イ・テジュン検事総長は元妻ハギョンを逮捕したり、部下パク・ジョンファン検事を陥れたりするのですが、終始ドラマを通じて伝わってくるイ・テジュン検事総長は部下のパク・ジョンファン検事が大好きであるということ。
対立していても、敵を呼び出して「見逃してくれよ~」「必ず刑務所にいれますから」とか言いながら、ジャージャー麺を一緒に食べたり、酒飲んでます。この二人の関係性が、終盤から最終回にむけてちょっと泣けちゃいます。
娘イェリンは天才少女かもしれない
パク・ジョンファン検事とシン・ハギョン検事の娘イェリン。
未就学児で小学校への入学を控えています。父親ジョンファンは娘の入学式には立ち会えない余命です。
その娘イェリンは未就学児ですが、新聞でお父さんの事件を知ります。
さらに、お父さんが働く検察庁のホームページから体験学習を申し込もうとしたり、検察庁のコラムを読んでお父さんの余命を知ってしまうという展開。
“ふりがな”がふってあったとしても、未就学児が新聞や検察庁HPで衝撃の事実を知るって……天才すぎる。
ちなみに、パク・ジョンファン検事の妹が結婚するときは電子ピアノを弾いているので、賢い子であることは間違いないですね。
サブタイトル余命6ヶ月の奇跡の“奇跡”とは
韓ドラマニアならお分かりだと思いますが……“奇跡”は延命とかそんなハッピーエンドのことではないと気づいてますよね(笑)。
200作品以上の韓国ドラマを見てきて、サスペンス系でハッピーエンドの“奇跡”なんて起こったことないし、視聴者は期待していない!?
もちろん、逆転満塁ホームラン級の犯人逮捕という“奇跡”も視聴者は期待していないかも。
ぜひ、この余命6ヶ月の奇跡の“奇跡”がなんなのか、全19話チェックしてみてください。
逆に、邦題『パンチ』( 펀치 )は“殴る”とか、そういうイメージが強いですが、ドラマの中ではあまり暴力シーンはありません。
このドラマでこのタイトルの意味合いは、”一撃”とか巨大な権力者を倒す、みたいなメッセージなのかもしれません。
警察や弁護士ではなく“検察”というドラマの設定
韓国ドラマ『パンチ~余命6ヶ月の奇跡』は検事の不正を暴くドラマです。
検事ドラマですが、警察や弁護士はほとんど出てきません。
現場に急行するのも、現行犯で手錠する逮捕もすべて検事がしています。
GoogleGeminiに韓国の検察が警察のような業務をすることは現実的なのか聞いてみたところ、“かなり稀な業務でありドラマの演出である”とのこと。
日本のドラマならSNSで総ツッコミされると思いますが、韓国ドラマはエンタメ要素がとても強いので受け入れられますね。
さて、なぜここまで検察にこだわるのか。
それは、不正を暴き逮捕だけではなく、刑務所に入れることがこのドラマの主眼です。
つまり、警察が舞台だと逮捕で終わってしまい、裁判で実刑を勝ち取るシーンが弱くなってしまいます。
悪人、極悪人を刑務所に入れるまでがこのドラマのゴールなので、検察が警察・刑事みたいなこともしちゃってるんですね。