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「息子を連れて出て行って♡」夫の不倫相手が突撃→はいぃ?子どもの正体を知り顔面蒼白!だってこの子は…

私は夫と小学6年生の息子と3人で暮らしながら、自宅のキッチンスタジオで料理教室を開いています。ある日、体験レッスンの予約者としてやってきたのは、香水のニオイがキツい派手な女性。彼女がニヤニヤしながら「今日をずっと楽しみにしてたの♡」とひと言……。その笑顔の裏に、なにか違和感を覚えました。

 

体験レッスンに現れた女性に違和感

キッチンに案内しても、彼女はまるで料理をする気がない様子。「ネイルが取れるから」とひと言断ったかと思えば、「旦那さんと同じ職場なんです〜。どんな奥さんか気になっちゃって♡」と、まさかの発言。夫の名前が出た瞬間、私の警戒心は一気に高まりました。その後も、やたらと夫の話題を出してきたり、「旦那さんって煮込み好きなんですよね〜」なんて、私生活に立ち入るようなことを言ってくる始末。あからさまな探りとしか思えませんでした。

 

その日のレッスン後、予定より早く帰宅した夫と彼女が鉢合わせしました。「おつかれさまです〜♡」と笑顔で手を振る彼女に対し、夫は「な、なんで君がここに……?」とぎょっとした表情で立ち止まったんです。夫の尋常ではない様子に、私は「せっかくだから、3人で夕飯でもどうですか?」と提案してみました。

 

夫は脂汗を浮かべながら無言でテーブルにつきました。沈黙が支配する不自然な食卓に、私の心には確信が芽生え始めていたのです。その夜、夫が部屋にこもった後、息子がぽつりと「今日来た人、なんか変だった。パパもずっと落ち着かなかったし……」とつぶやきました。息子ですら感じ取った違和感に、私は「やっぱりあの二人、何かある」と疑いを強めたのでした。

夫の動揺と息子の気づき

翌週、女性は今度は真っ赤なワンピースに派手なネイルと明らかに料理をする気などない装いで料理教室に現れました。そして彼女は「今日は宣言しに来たの。もう気づいてるでしょ? 私と旦那さん、そういう関係ってこと♡」と言い出したのです。続けて「旦那は私がもらうから。あんたは子どもを連れて出てって!」と言い放ったのです。

 

あまりの非常識さに言葉を失う私。さらに彼女は「子どもがいる女と結婚したけど懐かなくて苦労してるって彼から聞いていたの!」とひと言。さらに「ほら! 君も大好きなママと一緒に出て行ってね♡」と、部屋の奥で様子を伺っていた息子に向かって話しかけたのです。私は反射的に息子の前に立ちましたが、息子は私の横に立ち彼女をまっすぐ見つめました。そして「ねぇ、おばちゃん? パパがおばちゃんと再婚したとしたら、ママは出て行くかもしれないけど僕は出て行かないよ」と言うのです。彼女は「何言ってんのよ! あんたのママでしょ? 一緒に出て行くのが普通じゃないの!?」と興奮状態に。 

 

すると息子が「おばちゃん、パパから何も聞いてないんだね……」と呟きます。そして「僕を産んだママは、もういないんだよ? おばちゃんが僕のママになるんだよ?ママを追い出そうとするんだからそれくらいの覚悟はあるんだよね?」とビシッと言うのでした。息子の実母は、彼が3歳のときに病気で亡くなり、私は継母として彼を育ててきたのです。この息子のひと言は、私にとって何よりも心強く、誇らしく感じられました。

 

不倫女の本音と崩壊の瞬間

そこへ、夫が帰宅。彼女は顔色を変え「ちょっと待って、あなたに子どもいるとか聞いてないんだけど!? あの女の子どもじゃないの!?」と騒ぎ始めました。状況を察した夫は、気まずそうに「ごめん……。俺の息子なんだ……」とうなずきました。 彼女は急に態度を変え「他人の子どもなんて無理! 私が産んだわけじゃないのに育てろってどういうこと!?」と言い放ちます。そして「責任とか家庭とか、重すぎ! 私には無理!」と捨て台詞を吐いて帰っていきました。

 

その後、私たちは離婚することに。息子が「パパごめんね……。僕、ママと一緒にいたい!」と言ってくれたのです。夫は信頼も、家族も、自らの手で失ったのです。親権は元夫にありましたが、息子の強い希望に加え、元夫の同意も得て私が息子を養子として迎えることになりました。これからも料理と笑顔にあふれた日々を、息子と一緒に築いていこうとおもいます。

 

 

◇ ◇ ◇

 

「本当の家族」とは、血のつながりだけで決まるものではありません。時間をかけて育まれた信頼と愛情こそが、家族の絆を。どんな状況でも、自分の味方でいてくれる存在がいる。それだけで、人は前を向いて生きていけるのかもしれません。

 

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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