26歳のパニ子の仕事はデザイナー。夫と幼稚園児の娘・パニ美、そしてパニ子のいとこのサナと一緒に暮らしています。
最近引っ越してきた派手な女との出会い
パニ子はデザイナーをしているものの、自分が着るのは動きやすくて質素な服が好み。仕事で使った服は、サナにプレゼントすることがよくあります。ある日、サナがパニ子のデザインした服を着ていると、最近引っ越してきたという派手な服装の女性に声をかけられたと話してきました。
実はパニ子の夫は、パニコレグループの社長。おそらくその女性は、サナのことを社長夫人と勘違いしているようでした。
数日後、パニ子とパニ美が仕事で使っているタワマンに行くと、派手な女性がママ友と話をしていました。そして「わたくし、パニコレグループの本部長夫人、ホウカよ! ちゃんとわたくしに、挨拶なさいよ!」と言ってきたのです。
おそらくこの女性が、サナを社長夫人と勘違いした人。パニ子は夫が社長であることを言うのも面倒で、その場をやり過ごしました。
夫の会社の社長夫人を、貧乏親子だとののしる
翌週、パニ子とサナとパニ美でショッピングモールの水着売り場に出かけると、またしてもホウカに遭遇。ホウカはパニ子とパニ美を見下して「あら、お宅は貧乏なのに水着を買う余裕なんてあるの?」「今度、ママさんたちと一緒に海水浴に行くんですの~! あなたたちもご一緒にいかが? うちの旦那の高級車を、おがめますわよ~!」とまくし立ててきました。
パニ子が断ると、「私、プライベートビーチしか行かないから。」とパニ美。ホウカが子どもの冗談だと思っていたとき、トイレに行っていたサナが戻ってきました。
するとホウカの態度が一変!「さすが社長夫人! 今日も素敵なお召し物ですこと!」「こんな貧乏くさい親子の近くに奥様がいてはいけませんわ! 貧民臭が移る~!」とパニ子たちに向かって言ってきたのです。
真相を知り土下座するも、もう遅い
ちょうどそのとき、ホウカの夫が現れ「……お、お前、勘違いしているぞ!? 社長夫人は、こちらのパニ子様の方だ!」と真実を告げたのです。ホウカは顔面蒼白になり大絶叫! これまでの非礼を謝罪し、土下座までしてきましたが、時すでに遅し。
これまでもホウカの夫はホウカの性格に困らされていたこともあり、離婚を言い渡したそう。親権も父親が持つことに。ホウカはお金も家も失い、友達もおらず家族とも縁を切られて、その日暮らしの生活をしているそう。
一方、パニ子たちはホウカがいなくなりまた平和な日常を取り戻し、ホウカの夫とも良好な関係を保っています。人を見かけだけで判断してしまうような大人にはなりたくないものですね。