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父「俺の家だろ、勝手にさせろ」事故を起こしかけた頑固な父が変わった孫のひと言とは

仕事一筋だった父は、定年退職後に家庭菜園を始めました。初心者用の手軽なものからスタートしましたが、娘のリクエストに応えるべく、本格的な畑を作ろうとしていたのです。しかし、父は昔から片付けが苦手で、今回も大量の道具を庭に放置していました。そんな中ヒヤッとする出来事があり……。頑固な父が変わるきっかけになったエピソードを紹介します。

 

「孫が食べてくれる」と家庭菜園に励む父

定年退職後に時間ができた父は、実家の庭で家庭菜園を始めました。初めはミニトマトやキュウリをプランターで育て、収穫した野菜を母が調理。私たち家族も帰省するタイミングで野菜をもらっており、娘も父が育てた野菜なら良く食べてくれるのです。

 

昔は厳しかった父は、今では孫にメロメロ。孫が喜ぶ顔がとてもうれしかったようです。父に「次は何を食べたい?」と聞かれた娘は、トマト、なす、イチゴ、ブルーベリー……と知っている限りの食べ物を答えていました。父は「よし! 次はもっとたくさん作るからね」と娘と約束をしたようです。

 

プランターが強風で散乱!ヒヤッと事態に

数カ月後に再び帰省すると、大量のプランターと園芸用の土、苗、スコップなどがずらり。倉庫に入りきらず、庭にも山積みになっていました。まさか……と思って父に話を聞くと、娘が話していた野菜や果物をすべて作るつもりのよう。ゆくゆくは庭の半分を畑にする計画を立てており、そのための道具を新しく購入していました。

 

昔から片付けが苦手な父は、今回も買ってきた道具を庭に並べただけ。私は「玄関か倉庫に入れておきなよ」と父に声をかけておきました。父は「わかった、わかった、大丈夫」というだけで、なかなか行動してくれません。昔から私も母も片付けない父に困っていましたが、注意すると「俺の家だろ、勝手にさせろ」と逆切れします。そのため、母が何もいわずにこっそりと片付けていたのです。

 

翌日、父と母が買い物に行っている間、私は娘と一緒に実家で留守番をしていました。この日はいつになく強い風が吹いており、窓ガラスがガタガタ揺れるほど。しばらくすると庭のほうから「ガシャーン」というものすごい音が鳴り響いたのです。

 

何事かと思って庭に出ると、父が買ってきた大量のプランターが吹き飛ばされていました。私は娘を抱っこしたまま、急いで飛んでいったプランターを集めました。実家は人通りが多い道に面していますが、幸い歩いている人がいないタイミングだったので、けが人はゼロ。しかし、タイミングが違えば人や車に当たる可能性があり、私はゾッとしました。

 

 

「片付けないとダメ」孫の言葉が父に刺さる

私は、帰宅した父と母にこの出来事を伝えました。道路に飛んでいく危険性があったことはもちろんですが、何より父に刺さったのは娘の言葉。私が普段娘に言っていることをまねして「じいじ、片付けしないとダメ! 危ないよ」と言ったのが刺さったようです。父は道具をそのまま放置したことを反省し、あふれていた園芸用品を倉庫にしまいました。

 

また、今まで父に対してあまり強く意見してこなかった母も、このままではいけないと感じたようです。「お父さん、自分のものは自分で片付けてね」と、珍しく父に意見していました。

 

帰省が終わり私が自宅に戻った後も、庭は片付いた状態をキープできているようです。さらに、少しずつ室内の整理整頓ができるようになりました。娘はまた父が作った野菜を食べるのを楽しみにしているので、トラブルなく趣味を続けてほしいです。

 

まとめ

年齢を重ねると、考え方や性格を変えるのは難しいもの。昔から父は片付けが苦手で、私や母は「何を言ってもどうせ変わらない……」と長年諦めていました。しかし、今回の出来事をきっかけに少しずつ父が片付けられるようになったようです。また、今まで父のものを代わりに後始末していた母にも変化が。母が代わりにやるのではなく、一緒に片付けをするようになりました。

 

このことがきっかけになり、実家は少しずつ整理されるようになりました。私も父に似て物を捨てられない性格なので、片付けられるように変わらないといけないなと実感した出来事でした。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:松本 裕美/30代女性・ライター。2023年生まれの女の子と夫の3人暮らしのママ。飲食業で働いていたが、出産を機にWEBライターに転職。夫は朝早くから夜遅くまで仕事なので、ワンオペ育児に奮闘中。子どもを寝かしつけた後の晩酌が毎日の楽しみ。

イラスト/おみき

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)

 

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