プールの授業を休みにくい
私の通っていた中学校では、6月下旬ごろから夏休み明けの9月まで気温が高い日はほぼ毎日プールの授業がありました。生理期間と被ってしまった際は、最初のころは、生理期間中は授業を休んでいたのですが、休んでいると男子が「あいつは今週、生理だ」とからかってくるように……。
また、担任の先生が男性で、毎回「生理です」と事情を説明するのが恥ずかしい気持ちがありました。そのうえ、ただのズル休みと思われて怒られたり、「毎回生理で休んだら成績に響く」とまで言われたこともあったのです。
タンポンを入れて授業に参加
そのため、経血量が少なくなってきたころは、タンポンを使用してプールの授業を受けることに。初めてタンポンを使うときは腟に物を入れる怖さや違和感がありましたが、何度か使用していくうちに徐々に慣れていきました。
そんなある日。プールの授業が終わってすぐにタンポンを取り出しに行こうとトイレに駆け込む私の姿を見た友人が、「おなか痛いの?」と声をかけてくれました。女子同士だしわかってくれるだろうと思って、私は友人に、タンポンを使っていることを打ち明けると……。
「あの子って…」驚きの誤解
すると、それを聞いていた数人のクラスメイトの女子が、こっちを見ながらヒソヒソ話を始めたのです。どうやら「タンポンを使えるとは処女膜がない=性行為をしたことがある」と勘違いされてしまったよう。
まだ中学生だった私は性行為などまったくの未経験で、とても恥ずかしかったのを覚えています。
その後、他の女子がタンポンの使用と無関係であることを教えてくれ、誤解は解けたようでした。本人たちも私に謝罪してくれました。
生理についての授業で、ナプキンの説明は受けますがタンポンについては教えてもらった記憶がありません。わからないからこそ、クラスメイトのようにタンポンについて誤った知識を持つ子も出てきてしまうのだろうと、大人になった今感じます。だからこそ、ナプキンだけでなくタンポンなど幅広い生理用品があるということ、その使用用途を、男女関係なく学ぶ必要があるなと自分の経験を通して感じています。
著者:宮田しほり/30代女性・2019年、2022年生まれの男の子2人を育てるママ。おでかけ情報や女性向けの情報を扱うライターとして活動。自身の経験をもとに、女性の人生が楽しくなるような記事の執筆を心がけている。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)
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