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ママ友のSNS「愛されすぎて困っちゃう♡」私の夫をダーリンと投稿→承認欲求が暴走した結果、困っちゃうことに?

夫はやさしくて、家事にも育児にも協力的。そんな夫と、かわいい10歳の娘に囲まれて、私は幸せな日々を過ごしていました。しかし、そんな平穏をおびやかす、厄介な人物が現れたのです……。

家族で動物園に行った日のこと。偶然、ママ友に会いました。夫と私があいさつをすると、ママ友は「旦那さん、ステキですね〜♡」と、驚くほど食い気味に夫に話しかけてきました。

 

ママ友の家族は見当たらず、ひとりだったので不思議に思って聞いてみると、「子どもと旦那はトイレ行ってるの〜」とママ友。そして、「せっかくだから、家族写真を撮ってあげるよ!」と申し出てくれました。

 

せっかくなのでお願いしようと私がスマホを渡そうとしたところ、なぜか「私のスマホの方が最新で画質がいいから!」と、自分のスマホで撮影すると強く主張。私は少し違和感を覚えつつも、特に深く考えずママ友に写真を撮ってもらいました。


しかし、この日を境に、ママ友の様子が明らかにおかしくなって……。

 

私の夫に目を付けたママ友の異常行動

その日以来、ママ友から頻繁に電話がかかってくるようになりました。話題はほとんどが夫のこと。ママ友の発言は「素敵な旦那さんで羨ましい」から始まり、「旦那さんの写真、送ってもらえない?」と信じがたい内容にエスカレートしていき、私は言葉を失いました。

 

最初は軽くあしらっていたのですが、あまりにもしつこくなってきたため、「これ以上、夫のことで連絡してこないでください」と、これまでになく強く伝えた私。少し言い過ぎたかな……とも思いましたが、その後、ママ友からの連絡はぴたりと止まりました。

 

ようやく平穏な日常が戻り、ホッとしたのですが……。

 

ある日、娘が私のスマホで遊んでいると、SNSの『知り合いかも?』欄に表示されたママ友のアカウントを偶然タップしたのか、突然「ママ、この写真なに!?」と驚いたような声をあげました。

 

慌ててスマホを確認すると、画面に写っていたのはママ友のSNSアカウント。そして、娘と夫と、なぜかママ友の3人の写真が。「イケメンのダーリンと♡」と投稿されていて、コメントには「愛されすぎて困っちゃう♡」と返信してあったのです。

 

その写真をよく見ると、合成写真だとわかりました。夫と娘のはそのままで、私の顔だけママ友の顔にすり替えられていたのです。

 

「この写真、動物園で撮ってもらった写真じゃない?」
娘の言う通り、あの日ママ友が「私のスマホで撮る」と言い張って撮影した、動物園での家族写真でした。娘や夫の写真を勝手にSNSに投稿するなんて……怒りが込み上げてきた私は、翌日ママ友の家へ向かいました。

 

ママ友に詰め寄ったらまさかの展開に

ママ友の家を訪ねると、「旦那さんと一緒じゃないのね。ざんね〜ん」と言いながら私を出迎えてくれました。勝手に家族の写真をSNSに載せたことを咎めるつもりでしたが、奥に旦那さんの姿を見つけた私。思わず一芝居打ってしまいました。

 

「あなた、よくも私の夫を奪ったわね!」
ママ友の旦那さんにも聞こえるよう、大きな声で叫んだのです。

 

「え、なんのこと!?」
困惑するママ友に、私がSNSの合成写真を突きつけながら詰め寄っていると、騒ぎに驚いたママ友の旦那さんが私たちの様子を見にきました。そして、私は旦那さんにも例の合成写真を見せたのです。

 

しかし、写真を見たママ友の旦那さんは、あまり驚いた様子は見せず「最近、スマホばかり見て怪しいと思っていたんだよ」とつぶやき、険しい顔つきに。

 

「誤解しないで! 不倫じゃないの! これは加工しただけ! イケメンだからちょっと憧れただけで……」と言い訳するママ友に、ママ友の旦那さんは、「不倫じゃない? ああ、そうだろうな」と吐き捨てるようにつぶやきます。

 

そして、険しい顔で「お前、この人の旦那さんを尾行して、隠し撮りまでしていたそうじゃないか!」と言ったのです。

 

尾行? 隠し撮り? 想定外の展開に私はあ然としました。ママ友の旦那さんは、ママ友の怪しい行動から不倫を疑い、興信所に調べてもらったと話し始めたのです。

 

ママ友の旦那さんから「一旦、上がってください」と家の中に通され、私にも調査結果を見せてくれました。私の家の前や夫の会社の前をうろいている様子や、夫のあとをつけている様子など、ママ友が夫にカメラを向けている写真がたくさん。

 

あまりの衝撃に私が絶句していると、ママ友は泣きながら「SNSでいいねとか、コメントがつくのがうれしくて……」と言い訳し始めたのです。するとママ友の旦那さんが「承認欲求のために人様を巻き込むな! そんな人間に子どもは任せられない! 離婚する! 彼女にも誠心誠意謝罪しろ!」とブチギレ。

 

私はママ友に問題の投稿と、大量の夫の隠し撮り写真を消去してもらい、その場を後にしました。

 

承認欲求が暴走した結果…

その後、ママ友夫婦は離婚。子どもの親権は旦那さんが持つことになり、今は2人で穏やかに暮らしているようです。

 

一方、ママ友は実家に戻り、養育費の支払いのために仕事を始めたと聞きました。ご両親にも今回のことをきつく叱られ、自由に出歩けないほど厳しく見張られているんだとか。

 

私たちは、ママ友の旦那さんから「反省させるためにも、勝手に写真をSNSに載せた件は慰謝料を請求してください」と言っていただき、ママ友から数万円の慰謝料を受け取りました。夫をつきまとっていた迷惑行為に関しては、実害がなかったこともあり夫が大ごとにしなくていいと言ったため、特に咎めることはしませんでした。

 

平穏な生活を取り戻した今は、家族3人で幸せに暮らしています。この平穏を守るためにも、厄介な人には注意して、人付き合いでは適度な距離を取るようにしていきたいと思います。

 

◇ ◇ ◇

 

一度、ネットに出回ってしまった写真は完全に消えることはなく、どこかで誰かに保存されている可能性があるかもしれません。SNSの使い方や承認欲求が暴走してしまった結果、他人を危険にさらし、自分の家庭をも壊してしまいました。SNSの使い方には十分、注意したいものですね。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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