こんにちは、助産院ばぶばぶのHISAKOです。今日は生後4カ月の赤ちゃんを持つママからの悩みについてお話ししたいと思います。生後4カ月は、育児書などではそろそろお世話もラクになってくるといわれる時期ですが、実際はどうなのでしょうか?
生後4カ月、手がかかるのはうちの子だけ?
「生後4カ月の赤ちゃん。完全母乳でスクスク育っています。よく笑い、手足を元気に動かし、今にも寝返りしそうな勢いで上半身を反らせたり、下半身をねじったり、発達も良好です。順調でうれしい限りなのですが、同じ時期に出産した友だちの赤ちゃんは、もう3時間以上授乳間隔が開くそうです」
そう語った彼女は、夜中は5~6時間ぐっすり寝てくれてずいぶんラクになってきたといいますが、彼女の赤ちゃんはいまだに1~2時間ごとにおっぱいをほしがります。夜中も授乳間隔が3時間以上開くことなどなく、何が違ってこんなに差があるのか不思議で、友だちがうらやましくてたまらないそうです。
赤ちゃんにもいろいろなタイプがある
生後4カ月といえば、ようやく満腹中枢ができてくる時期。大人でも好きなものは人それぞれ違うように、赤ちゃんもおっぱい以外の方法で誰かに相手をしてもらうことが好きな子、自分の「手」に気付いてひたすらしゃぶる子など、おっぱいよりも優先順位の高い何かに夢中になるタイプの子もいます。
そのような場合には必ずしもおっぱいじゃなくても、間がもつようになってきます。おっぱいへのこだわりの強さ、おっぱいを飲むスピード、胃の容量、がっつり系大食漢なのか、ちょこちょこ少食さんなのか、同じ月齢、同じ発達速度の赤ちゃんでも個人差があるのです。どっちがいいとか悪いとかではありません。
授乳間隔が空くとデメリットもある
おっぱいに頼らなくても間がもつ、授乳回数が落ち着いてきた、夜中に長時間寝てくれるなど、頻回授乳を強いられているママからすれば、まるで天国からのささやきみたいに聞こえるかもしれません。
授乳間隔が開いてもとくにトラブルなく順調なら、こんなに幸せなことはないですが、赤ちゃんの満腹中枢が形成され、あっちもこっちも気になって、まじめにおっぱいを飲んでくれない3~4カ月児のママのおっぱいは、ときに需要と供給のバランスが崩れて乳腺炎などのおっぱいトラブルになりやすく、決していいことばかりではないんです。
どこまでも続く頻回授乳は、ママにとっては大変かもしれないけれど、赤ちゃんのペースに合わせて付き合ってあげてくださいね。