性格の悪い同級生と再会
同窓会の会場に着いた私は、A子という女性がいるのを見て嫌な記憶を思い出しました。私とA子は高校、大学と一緒のところに通っていたのですが、美人な彼女はことあるごとに地味な私をバカにしてくるのです。
「あれ、来ないと思ってた。久しぶり〜」と笑いながら近づいてくるA子。「本当に昔から変わらず……」と私の全身を見てクスクス笑います。
私も負けじと、「あなたも相変わらずの性格ね!」と言い返しました。
A子のマウントがスタート
その後、仲の良い友人たちと合流したのですが、なぜかA子も私たちの輪に。そして聞いてもいないのに自慢話がスタートしました。
「私、彼氏と婚約したの! 見てこの婚約指輪! 彼の父親は経営者で、実家は港区のタワマンなのよ。専業主婦になるから仕事も辞めちゃった」
「よかったね」と返すと、A子は「で、みんなは結婚してるの?」と質問。私が未婚だと言うと、「やっぱり、そうだと思ってた!」とこれまたひどい言葉を投げかけてきました。さらに仕事の話になると、「フリーライターって、稼げるの!? 会社員のままでいたほうがよかったんじゃない?」と発言。
私は「A子の挑発に乗ってはダメ」と自分に言い聞かせ、愛想笑いをしながら堪えることに。するとA子は、「今度結婚式をするからみんなを招待するね!」と言い残し、別のグループのところへと移動していきました。
A子の結婚式へ
それから1カ月後、本当にA子から結婚式の招待状が。私は友人数人と「一応、行ったほうがいいよね……」と話しながら、渋々行くことに。なお、式場は偶然にも、知り合いの料理人の男性・B男が働く場所でした。
そして結婚式当日、私はB男に事前に「友人の式であなたの職場に行く」と伝えており、彼の仕事の合間に少しだけ会うことに。B男に「今日の新婦はこの子。美人なんだけど、昔から性格がよくなくて……」と言いながらA子の写真を見せると、「どこかで見たような……」とB男。
そして、「思い出した! 今すぐ、僕の友だちに連絡しなくちゃ!」と言いながら、A子に関する重大なことを教えてくれたのです。
結婚式に乱入者が!?
私はひとまず、予定通りA子の挙式に参加。ブーケトスの場面になると、A子は私に向かって「あなたにブーケをあげても無駄になりそうだから、そっちには投げないね。いらないでしょ?」と言ってきたのです。
私は笑顔で「そうね。あなたのブーケは縁起が悪いからいらない!」と返すと、次の瞬間、「A子、ここにいたのか!」と大きな声が響き渡りました。
声のするほうを見ると、スタッフに止められながら1人の男性がA子の前に。
「やっと見つけたぞ! 慰謝料も養育費も払わずに、のんきに結婚式なんて……」
そう、この男性はA子の元夫。B男から聞いた話によると、A子は20代前半でこの男性と結婚。子どももできたものの、彼女は不倫を繰り返し、離婚することに。子どもは元夫が育て、A子は慰謝料と養育費を支払う条件で同意したものの、数年前から音信不通になっていたというのです。
元夫はA子のことをずっと探しており、元夫の友人であるB男が先ほど連絡し、式場に飛んできたのでした。
参列者は騒然とし、A子は「こ、この人のことなんて知らない!」としらばっくれようとしますが、元夫はA子と子どもとの写真をみんなに見せ、「僕たちは結婚していたんです!」と説明。
新郎は「再婚とは聞いていたが、子どものことは知らない!」と動揺しており、「控え室へ行きましょう」とスタッフに言われ、A子と新郎、元夫は消えていきました。
婚約破棄になったA子
結局、結婚式は中止に。友人から聞いた話によると、新郎は「養育費も払わず逃げ回るような人間とは結婚できない」と婚約は破棄になったよう。「慰謝料はいらないから、ちゃんと働いて養育費を払うこと」と新郎に言われ、A子は真面目に職を探しているとのことです。
一方、私は結婚式の際、1人の男性から連絡先を聞かれ、その男性と毎日のようにメッセージを交換。食事に行く約束もしており、新しい恋の予感にワクワクしています!
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!